新車の70%にデバイス

テレマティクス保険制度は、走行距離や走り方、時間帯などを記録するデバイス(ないしアプリ)を利用し、「走った分だけ保険料を払う」「走り方に応じて保険料割引が適用される」といったような合理的な制度であり、広く支持を受けています。
例えばイギリスでは、2017年までに出荷される新車の70%にあらかじめテレマティクス保険用のデバイスが搭載されるだろうとの報告もあるほど普及が進んでいる状態にあります。

アプリによる強力なソリューション

アクサダイレクトは、フランスに本拠地を置き、7年連続で保険ブランド世界No.1(インターブランド社 「BEST GLOBAL BRANDS」)に認定される世界トップクラスの保険・金融グループであるAXAグループの一員です。
AXAグループは欧州では、テレマティクス保険を主に若年層向けに独自アプリを通じて展開しています。
例えば、アイルランドにあるAXAグループ所属の保険会社では、「Drivesave」と名付けられたアプリを通じて契約するだけで、まず20%の割引を受けることができます(17歳~24歳または学生が対象となっています)。
さらに、アプリを通じてGPSデータと走行中の様々な自動車の制動データ(加速度や速度、距離、コーナーリングやブレーキング)を分析し、「安全運転スコア」をカウントする仕組みになっており、好スコアの場合は4ケ月ごとに3.3%の追加割引が適用されるなど、ドライバーが自分の保険料を自分でコントロールできる仕組みとなっています。

事故削減のメリット

「Drivesave」では自分の安全運転スコアをWeb上で確認できるようになっている上、自分の運転技術の分析結果も確認できるようになっており、自分の運転技術の特徴を確認できるのもユーザーにとって大きなメリットと言えます。
欧米では特に初めて自動車に乗るような年代については事故が多く、保険料も高めに設定されています。しかし、テレマティクス保険の導入により、若年層ドライバーが「保険料を抑えるために安全運転しよう」と志向すると考えられ、結果として保険事故そのものを抑える効果があると期待されています。

プロフィール

阿澤 快

1994年に保険会社で営業職に就き、その後保険代理店にて勤務。
保険営業一本で20年以上の経験を有し、一部上場企業のリスクマネジメントからコンシューマー向けの保険制度提案まで幅広いジャンルの保険提案を手掛ける。保険に関する記事の執筆や講演の実績も多数有する。

(主な保有資格)
保険代理店資格
国家FP2級

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