ほとんどSF?
テレマティクス保険 海外での普及
あなたが子供の頃、「未来のクルマ」といったらどんなものを想像されていましたか?
「空を飛ぶクルマ」や「知能を持ったクルマ」など、SFのようなクルマを想像された方も多いのではないでしょうか。
空を飛ぶクルマは実用化されていませんが、「知能を持ったクルマ」に近いSFのような技術が、クルマに関わりの深い自動車保険で「テレマティクス保険」という仕組みとして既に導入されているのをご存知でしょうか?
2015/12/24海外
あなたの走り方で保険料が決まる
その昔、「人工知能を搭載し、各種センサーを駆使して情報を収集、ドライバーをサポートする」クルマが活躍するSFがありましたが、「テレマティクス保険はそれとほとんど変わらない機能を持っている」といえます。
テレマティクス保険は、契約者のクルマに速度や位置情報、制動情報等を収集するデバイス(機器)を設置し、「どれだけクルマを使ったか」「どのようにクルマを使ったか」等の情報を取得することで、走行量や運転の安全性に応じて保険料が決まる仕組みとなっているのです。
自動車保険の未来形
では最近のテレマティクス保険はどんなものなのでしょうか?
契約者は、まず1年間の見込走行距離と、走行する予定時間から算出される保険料を支払います。もし実際の走行距離が見込みを超えたとしても、給油感覚で「走った分だけ追加で保険を買える(追加保険料を払える)」のです。
走行量だけではありません。ブレーキングやコーナーリングなどの運転技術のデータも逐一記録され、運転技術にスコアがつきます。「ハイスコア(高得点)であれば多くの割引が獲得できる」「運転技術を分析し、不得意な領域を確認できる」仕組みが実装されているのです。
これはもうSFでよく見かけるような、「人工知能が宇宙船の稼働状態をモニタリングし、異常値をパイロットにフィードバックする」光景とほとんど変わりないかと思います。
また、「どこを」「いつ」走行するのかによりリスクを判定し、保険料を決めるような合理的な設計が導入されています。例えば「深夜の都市部の走行」等事故の多い時間帯は保険料が高くなっており、「使った分だけ、リスクに応じた保険料を支払えばいい」といった合理的な保険料設定が可能なのです。
自動車が人工知能を持ったかのように、運転時間帯・場所・制動情報等様々なデータを収集し、逐次分析・評価するSFのような話は、もう私たちの身近に存在しているのです。
プロフィール
阿澤 快
1994年に保険会社で営業職に就き、その後保険代理店にて勤務。
保険営業一本で20年以上の経験を有し、一部上場企業のリスクマネジメントからコンシューマー向けの保険制度提案まで幅広いジャンルの保険提案を手掛ける。保険に関する記事の執筆や講演の実績も多数有する。
(主な保有資格)
保険代理店資格
国家FP2級