vol.01 未来ドライバーチャレンジカップ初代優勝者 坂下敏幸さん@北海道札幌市

vol.01 未来ドライバーチャレンジカップ初代優勝者
坂下敏幸さん@北海道札幌市

MEETS the MIRAI DRIVER

vol.1は、未来ドライバーチャレンジカップ初代優勝者 坂下敏幸さん。北海道在住の坂下さんは、安全運転のために何を心がけているのか、チャレンジカップへの参加によって意識はどう変わったのか。さらに、雪の多い北海道ならではの注意点など、様々なお話を伺いました。

ルールを守れば、
ルールの意味がわかってくる

安全運転は、整備から
まず、坂下さんの運転頻度を教えてください。
毎日乗りますね。近くのスーパーに買い物に行くのも車。歩いてもいけるのですが、荷物がそこそこの量になりますから。
あとは、街の方に妻と映画を見にいったり、息子たちが孫を連れて遊びに来ると一緒にドライブしてみたり、キャンプに行ってみたりとか。そういう使い方ですね。
北海道は雪が多いですが、そういう日はどうされていますか?
全然、気にしません。
雪が降ったら危険だとわかっているので、ちゃんと止まるように古いタイヤはつけません。3年も経たずに交換していますね。
ディーラーさんで6ヶ月点検というのをやっているんですよ。法定点検じゃないけど小まめに。あとは、自主管理。ガソリンスタンドに行って、空気圧とかを見てもらっていますね。今年は、ちょうど冬タイヤが3年目だったので11月に新しいスタッドレスに替えました。常にタイヤには気を遣っています
タイヤで運転は変わりますか?
全然違いますよ。特に高速を走っているとよくわかりますけど、古くなってくるとけっこう音がするんですよ。それで新しいのに替えるとすごく静かになる。うるさいのが嫌なので、なるべく静かなタイヤにしてほしいって言って選んでもらっています。
スピードを意識する
このプロジェクトに参加されたきっかけは?
最初は興味本位です。安全運転のコンテストで、自分の運転の度合いが定量的な数字でわかるのかなって思って。自分がどの程度の安全意識か、ちょっと興味がありました。
参加して、変化はありましたか?
昔は、知らないうちにスピードが出ていてもあまり気にせず走っていました。
今回の参加がきっかけで、メーターを見るようになりましたね。メーターの何を見ているかというと、スピードメーター。もちろん、いままでも気をつけていたけれど、常にではなかったから。
今回のプロジェクトが始まってからは、スピードメーターと標識をとにかくしっかり見るようになりました。いまの制限速度がいくつで、自分がどれくらいの速さで走っているのか。
そうすると、気づくんです。安全運転って意外に苦しいよなって(笑)
苦しい先に、自分なりの楽しさを如何にみつけるかがポイントですね。
制限速度には、意味がある
その他にどういった気づきがありましたか?
札幌市内だと制限速度はだいたい40km/hで、そんなに気にしなくて普通に走っていれば守れます。
でも郊外に出ると40km/hの区間があって、50km/hの区間があって、それで50km/h終わりだよって標識があって、その先は何の標識もない。そこから先は、ずっと60km/h。でも、今何キロだっけ?って、覚えてられないですよね。
それを今回のプロジェクトがはじまってからは、「今は40km/h」とか頭の中にインプットして走っている。でないとわからなくなっちゃう。
法定速度を意識することで何が変わりましたか?
制限速度を守っているうちに、どうしてこの道が40km/hまでなのか、50km/hまでなのか、意味がわかってくる。それが収穫でした。
ただ漫然と走っていると「なんでこの道は40km/hなんだよ」って言いたくなる人もいると思うけど、そこにはちゃんと意味がある。
例えば、全然民家もない林の真ん中を走っているだけなのに40km/hで、なんでかなっていつも思っていたけど意味がある。視界が悪かったり、カーブがあったり。その違いをね。悟ってくるんですよ。
AXA Directより第一回目のチャレンジカップの優勝を記念してトロフィーを進呈
危険を知る人は、安全を知る
北海道ならではの注意点はありますか?
車間距離ですね。雪の日は、一定間隔をしっかり保っています。
まあ40年も運転しているとわかってくるんだけど、普通は、圧雪状態だとブレーキがある程度効くんですよ。ところが同じように降っていて、同じように見えても、雪の質がね、氷の時と圧雪されてできたものとでは、制動距離が全然違う。
これはもう感覚でしかないんだけど、氷の上に雪があるような路面を走るときは車間距離に気をつけています。
スリップしている車は、これまでに何回も目撃していますから。橋の上で車がスリップした時は、本当に危なかった。前の車に突っ込んだ車も目撃したことがあります。
そういうのを見て、車間距離やスピードへの意識への注意は高くなりましたね。
安全運転の意味を気づかせる
安全運転の見える化が、世の中に普及すれば運転は変わると思いますか?
乗る人次第だと思うけれど、ちゃんと感じる人は、気をつけると思いますね。一般的になるのは少し時間がかかるかもしれませんが。
でも、点数化されるってところで、人の意識はきっと変わってくると思う。あれ、実は今スピード出しすぎているのか。とか、こんなに点数引かれるの?って。
安全運転の意味を気づかせる役目はあるんじゃないかな。
気づきは大切だし、それは喜びに繋がる。続けていく事で安心安全なクルマ社会がつくれるといいですね。

取材を終えて

北海道という運転が難しそうな土地でも、危険を感じることなく運転を楽しんでいた坂下さん。その理由は、日頃の整備と交通ルールを守る意識だということがわかりました。特に、「安全運転の見える化」をきっかけに、制限速度などの交通ルールの意味がわかってきたという坂下さんの言葉から、プロジェクトの新しい意義も発見できました。40年以上のキャリアを持つベテランドライバーにも新しい発見があったように、運転が得意だと過信してしまっている人たちにこそ「安全運転の見える化」は必要なのだと感じるインタビューでした。

プロフィール
  • 氏名:坂下敏幸
  • 年齢:67歳
  • 居住エリア:北海道札幌市
  • 運転歴:40年
  • 安全運転の秘訣:法定速度を守ること

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