vol.06 未来ドライバーチャレンジカップ上位入賞者 森岡祐司さん(仮名)@京都府京都市

vol.06未来ドライバーチャレンジカップ第6回優秀者
森岡祐司さん(仮名)@京都府京都市

MEETS the MIRAI DRIVER

vol.6は、未来ドライバーチャレンジカップ第6回上位入賞者の森岡祐司さん(仮名)です。森岡さんは、MIRAI DRIVE PROJECTに参加し始めてから徐々に順位を上げ、最近は通常ランキングで常に上位をキープしています。車を運転するのは主に週末で、走行距離も短いという森岡さん。安全運転のために心がけていることや、京都の街を運転するポイント、MIRAI DRIVE PROJECTに対する熱い思いなどを伺いました。

自分を知っているからこそ平常心を保つ

土・日に家族を乗せて
近所へ出かけるのがメイン
森岡さんは、ずっと無事故無違反でいらっしゃるそうですね。運転をされるのはどんなときですか?
車の運転をし始めて、34年間無事故無違反です。スピード違反も駐車禁止もしていませんよ。
最初は営業の仕事で必要になり車に乗り始めましたが、内勤の仕事に変わってからは、土曜・日曜の休みの日に家族を駅まで送って行ったり、大型ショッピングセンターに買い物に行ったりする程度になりました。近場ばかりであまり遠出はしません。1回の運転距離は2~5㎞程度。10㎞を越えることはあまりありません。私は自分のテリトリーの中で運転しているようなものなので、普通の人よりリスクは少ないと思います。
ご家族は運転されますか?
妻と娘も運転免許を持っていますが、ペーパードライバーです。コワいから運転させたくないんですよ。このあたりは一方通行が多いし、法定速度20㎞/hという細い生活道路もありますからね。最近民泊を提供する民家が増えたり、うちの近くの通りにも個性的な飲食店ができたりして、これまで以上に訪問者が増えています。だから、家族が出かけるときは私が運転手になります。
上の娘が結婚して近所に住んでいます。2017年に初孫が生まれて、毎日にように遊びに来ています。今、7カ月(取材時)の男の子で、やんちゃだけどかわいいです。孫を車に乗せるときは、必ずチャイルドシートをつけます。先日、チャイルドシートをつけていなくて交通違反で捕まった人の話を聞きました。せっかくこれまで無事故無違反なのだから、これからも違反をしないように気をつけていきたいです。
普段から気をつけていることはありますか?
平常心でいることでしょうか。私が法定速度を守って走っていると、とろとろ走っているように見えるのか、後ろからあおられたり、急に割り込まれたりすることもあります。しかし、それにいちいち動揺したりイライラしたりしていたら、事故を起こす可能性が高くなってしまいます。だから、どんなことがあっても、気持ちを落ち着かせて平常心でいるように心掛けています。
運転中は目の前の信号だけでなく、歩道の信号機も含めて視野を広げて先を見るようにしていて、信号が変わったからといって急ブレーキをかけなくてすむように心づもりをしています。イライラしているととっさの判断が鈍って、見落としそうになるので、落ち着いて運転しようと思います。
家族を駅まで送るときなども、急いでほしい顔をしているときがありますが、私は運転のしかたは変えません。家族から「何でここ行かへんの?」「絶対、今のところ行けたでしょ」とクレームをいわれることがあります。これが、私にとってのいちばんのプレッシャーです(笑)。
とにかくスピードメーターを
よく見るようになった
MIRAI DRIVE PROJECTに参加されたきっかけは何ですか?
最初は興味本位でした。ずっと無事故無違反できているけれど、自分の運転がうまいのかどうか基準が全然わかりませんでした。MIRAI DRIVE PROJECTは自分の運転を採点して点数を出してくれるからおもしろそうだと思いました。自分が今まで考えて実行していた運転をはっきり「ダメだよ」とか、「いいじゃない」とかいわれているようでした。
最初は緊張して使ったから満点だったけれど、すぐ調子に乗って、2回目からは点数が落ちました。調子に乗ってはいけないということが身に染みてわかりました。それからは気をつけています。私は調子に乗りやすいけれど、怒られるとすぐにシュンとなってしまう性格です。そういうところを戒めるためにも、平常心を心掛けています。自分の性格を理解して、対応していくことは大事だと思います。
参加されて意識や行動が変わった部分はありますか?
とにかく、スピードメーターを見る頻度がものすごく増えました。京都は法定速度が20㎞/h、30㎞/hのところがけっこう多くあって、気をつけて走らないとすぐにオーバーしてしまいます。私が20㎞/hで走っていると、たま~に自転車にあおられるときがあります(笑)。それに、ブレーキの踏み方も変わりました。
法定速度を守って運転していると、私一人だけがスローモーションで進んでいるような感覚で、この界隈で迷惑をかけているのかもしれませんが、MIRAI DRIVE PROJECTに参加しているからやっているのであって、やめればみんなに合わせるようになるのかもしれません。でも、私はこれを続けていく方が安全運転ができて自分のためにもなると思うんですよ。
京都は車で走っていて
きれいなところがたくさんある
京都でおすすめのドライブコースはありますか?
河原町今出川あたりから北に上がっていく加茂街道(葵橋西詰から御薗橋)は、桜並木が広がっているため、春の桜の季節は本当にきれいです。横には鴨川が流れていて、バックには比叡山や、東山の「大」の字が見えます。
秋の紅葉の季節は、加茂街道を上がったところでぶつかる北山通りがおすすめです。宝が池公園や国際会議場の方面は紅葉がとてもきれいで、心がウキウキしてきます。京都は、普通に運転していてもきれいな場所が多く、幸せな気分になります。
MIRAI DRIVE PROJECTに参加してみた感想は?
私は、MIRAI DRIVE PROJECTが始まって8~9カ月経ってから始めました。最初は下の方でしたが、少しずつ上位に入れるようになって、今は通常ランキング2位です。少しずつ順位が上がっていくのはうれしかったし、励みにもなりました。
1位の人は長い距離を満点で走っている方なので、「偉いなぁ」と思います。やはり、自分よりランキングが上の人は気になってよくチェックしています。他の人もがんばっているから、自分も同じようにがんばろうと思います。
個人で順位を競うのは、自分以外はみんなライバルということになります。せっかくみんなで同じことにチャレンジしているんだから、個人だけでなくチームで一緒に楽しくできたらなぁと考えています。
たとえば、全国で5000人以上が参加しているんだから、都道府県別に対抗するというのはどうでしょうか? 地域で仲間意識を持って安全運転を競ったら、楽しいと思うんですよね。「このあたりはスピードが出やすいから注意して」など、地元の道路などの情報を交換し合えたりすれば、またいいですね。
みんなが安全運転を続けることで
事故が起こる確率を減らせる
京都の街を運転する際に、ほかに気をつけるポイントはありますか?
私が主に運転する京都市内は、観光地なのでバス・タクシー・他府県の車が多いんです。それで、客待ちのタクシーが突然停まったり、他府県からきた車も道を知らないから一方通行の道を逆走してきたリ、Uターン禁止の場所でUターンしたり、予想外の運転をされることに対して気を使うことが多いです。
安全運転の「見える化」が、世の中に普及すれば運転は変わると思いますか?
交通規則を守り、安全に運転することで事故が起こる確率を減らすことができると思います。そのためにも、できるだけ多くの人にこのアプリを体験してもらって、自分の運転のクセや苦手なことなどを把握してほしいと思います。それを各人が少しでも意識していったら、よい方向に向かうと思います。
森岡さんが思う「未来ドライブ」とは何ですか?
昨今、CO2問題などがよく取り上げられていますが、「地球にやさしい運転」でしょうか。最近孫が生まれたせいか、「次の世代のために何ができるか」ということを考えますね。

取材を終えて

森岡さんは、土曜・日曜のお休みの日に家族を乗せて運転することが多いというライフスタイルでした。一方通行の細い路地が多く、制限速度が20㎞/h、30㎞/hという自宅付近は、運転する上での難しさがある反面、観光都市という特別な環境で景色がきれいなドライブコースもふんだんにあり、運転の楽しさも伝わってきました。
MIRAI DRIVE PROJECTのランキングを定期的にチェックし、ライバルの運転についても分析すると同時に、チャレンジしているみんなと仲間意識を持ちたいという熱い思いを語っていただき、並々ならない情熱で取り組んでいただいていることがよくわかりました。
34年間無事故無違反の森岡さんには、今後もこのまま記録を更新し続けていただきたいと思います。

プロフィール
  • 氏名:森岡祐司さん(仮名)
  • 年齢:59歳
  • 居住エリア:京都府京都市
  • 運転歴:34年
  • 安全運転の秘訣:調子に乗らず、平常心を保つこと

TOP PAGEに戻る