2015/06/29
横浜にお住まいの田中さん(仮名)ご家族のモモは、わんちゃん大好き一家の3代目。モモは茨城の保健所にいたところを千葉の保護施設が引き取り、田中さんのお宅へやってきたそうです。
田中家のミックス犬のモモは、おしゃべりが大好きな女の子だそう。
2階の玄関から通りを眺めているのが大好きで、近所の人もモモを見ては声をかけているとか。なんとモモ、田中家では番犬のお仕事を任されているそうで、ご近所のアイドル、兼、田中家の番犬。玄関から通りを見下ろす姿もサマになります。
しかし、そんなモモにも切ない過去がありました。
モモは、田中さんの家の3代目としてやってきたそう。
「ウチはずっと犬と一緒に生活をしているから、犬のいない生活が考えられなくて。先代のハナが亡くなって半年後にモモを引き取りました。モモは、茨城の保健所にいたところを殺処分される前に千葉の施設で保護され、そこからウチで引き取りました。」と長女の佐代子(さよこ)さん。
最初に佐代子さんが見ていたわんちゃん・ねこちゃんの保護施設のサイトでは、別のわんちゃんを引き取ろうと考えていたようですが、施設に問合わせた時に、そのわんちゃんは既に貰われていたとのこと。施設の方の「他の子も見てみては?」という提案で、田中さん親子は横浜から千葉の保護施設へわざわざ足を運び、そこで初めてモモに出会ったということでした。
カラダが小さかったモモ。ケージの中で一緒に入っているわんちゃんにご飯を食べられ、隅の方で寂しそうにしている姿を見た佐代子さんは、「この子にしっかりご飯を食べさせたい!」と感じ、お父さんも「それなら…」ということで、モモを引き取ることを決意されたそうです。
モモは、こうしたご縁があって田中さんの家族となりました。
今ではおしゃべりなモモですが、引き取って半年は全く鳴かず、ご家族を心配させたそうです。しかし…
「病院にも連れて行っても異常はなく…半年ぐらいして急に野太い声で鳴いてビックリしました」
どうやらモモ、辛い保護施設時代が影響していたようです。
当時は病気をしていて、一緒のケージに入っていたわんちゃんにご飯を横取りされる日々…。まだ小さいモモには、厳しい環境だったのでしょう。
一度鳴いてからというもの、いろんな鳴き声でご家族に話しかけてくるようになったそうです。田中家の人々の優しさに触れて、おしゃべりの楽しさを覚えたのかもしれませんね。
「あれこれ教えた訳じゃないのにいろいろ覚えるし、『遊ぼう』、『お散歩に行こう』、『ゴハンちょうだい』、それぞれ全部声質が違うので、聞いていて面白いですよ」
今、モモの一番のおしゃべり相手はお父さん。ニコニコしながら嬉しそうに話してくれました。
番犬になれたのも、このおしゃべりがキッカケ。誰が来たかを声で教えているつもりみたいで、知らない人が来ると、とりあえず一回は「誰か来たよ~!」という声で鳴くそうです。今では、田中家で番犬として「家族を守る!」って、モモ自身が感じているのでしょうね。
「毎朝、モモに見送ってもらい、夜遅くてもモモが一番始めに出迎えてくれる。毎日の生活の中でモモは欠かせない存在ですね。どんなに疲れて帰ってきても、モモを見るとほっとします」
モモ自身も、施設から引き取られたあと、ご家族の中で自分の役割を見つけることができて、なんだかちょっと誇らしそう。
「モモちゃーん!」、「やあ、モモちゃん。今日もいい天気だねぇ」ご家族とご近所の方々の愛情をいっぱい受けて、モモは今日もアイドル番犬として楽しく過ごしています。
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動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。