2022/07/14
猫も長寿化が進み、毎年平均寿命が伸びています。愛猫は人間の年齢で換算すると何歳くらいなのでしょうか?老化の始まるシニアや老齢期はいつ頃なのか。家族の一員である愛猫がいつまでも長生きできるために重要なことをご紹介します。
一般的に猫の平均寿命は12〜18年程度といわれており、平均寿命は年々伸びているともいわれいます。
また、完全室内飼育であれば、交通事故や感染症のリスクが少ないため、長生きする猫が多いようです。
では、猫の1歳は人間にとっての何歳に当たるのでしょうか?以下の表をご覧ください。
猫は、生まれて1年間で一気に人間の17歳程度まで成長し、2歳で23歳程度、3歳で28歳程度、その後は1年間が人間の4年間に相当して増えていくようです。
そして一般的に7歳以上が「シニア」と呼ばれる年代となり、この頃から徐々に老化が始まっていきます。人間に換算すると、ちょうど中年期。人間同様、食事や運動などを心がけて、太り過ぎに注意した方がよい時期ですね。
11歳を過ぎると、「老齢期」に入ります。人間で言うと、「還暦」に当たる時期です。この頃から、動きがゆっくりになったり、白髪が増えたりと、目に見える形で「老化」を感じることが増えるでしょう。風邪をひきやすくなったり、内臓の病気になったりすることも増えますので、ちょっとした体調の変化に注意して、何か気になることがあればすぐに獣医さんに相談しましょう。
ギネスブックによると、猫の最長寿記録は「38歳3日」(1967年8月3日~2005年8月6日)。アメリカのテキサス州で暮らした「クリームパフ」という名の猫で、人間に換算するとなんと約170歳!しかも、同じ飼い主さんの元で育てられたもう1匹の猫も34歳2ヵ月(1964年~1998年)まで生きたというから驚きです。
また日本動物愛護協会では長寿動物の表彰活動を行っており、2019年の猫の最高齢は、ドン君27歳でした。
老化が進むと、人間同様に猫の体にも様々なトラブルが起こります。また目が見えにくくなったり、動作がゆっくりになったりすることで、思わぬケガをすることも増えます。
大切な猫が一日でも長く健康に生きるために、飼い主さんができることは、定期的な健康診断を受けたり、毎日猫の体に触ったりして、日々の状態を把握すること。
そして何かあったときには、すぐに病院に行き、獣医さんのアドバイスを受け、それを実行することです。
また、獣医学は日々進歩しています。例えば猫に多く見られる腎臓病についても、東京大学の研究に基づいて革新的な治療法の開発が進んでおり、猫の寿命が伸びるのではないかと期待が寄せられています。
愛猫の長寿のために、飼い主さんができることを改めて見直しましょう。
そして、目指せ!ギネス記録更新!
動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。