2021/09/30
2021年最新版となる人気の猫の種類ランキングトップ10の発表です。近年、より人気が増したマンチカンやスコティッシュフォールド、根強い人気を誇るアメリカンショートヘアなどもランクイン!上位の猫種の来歴や人気の理由、特徴や性格なども合わせてご紹介します。
古代エジプト時代から人間と生活を共にしてきた猫ですが、犬と比べるといわゆる「血統書付き」の純血種の歴史はさほど深くありません。猫の種類(猫種)は、認定する団体によって異なりますが約50~60種ほどにとどまり、認定されていない品種を含めても約100種程度だと言われています。
その中でも、多く飼育されているのはどの猫種なのでしょうか?
アクサダイレクトのペット保険に加入している猫種のうち、上位の猫種をピックアップしてご紹介します。
順位 | 猫種 |
---|---|
第1位 | ミックス |
第2位 | スコティッシュ・フォールド |
第3位 | アメリカン・ショートヘア |
第4位 | マンチカン |
第5位 | ロシアンブルー |
第6位 | ノルウェージャン・フォレスト・キャット |
第7位 | ブリティッシュ・ショートヘア |
第8位 | ラグドール |
第9位 | メイン・クーン |
第10位 | ベンガル |
ミックス(雑種)は異なる猫種の親猫から生まれた猫のことです。雑種同士から生まれた猫も、異なる純血種同士から生まれた猫も、例外の一部を除きほとんどがミックス(雑種)とされています。
また、アイリスペットどっとコムが行った「猫の国勢調査2019」によると、ミックスの中で一番多い猫柄は「キジトラ」だそうです。
どのような血統を持っているのかによって性格や毛色、尻尾の長さなどの特徴は千差万別ですが、一般的に長毛種は大人しく、短毛種は活発だといわれています。
またミックス(雑種)は純血種よりも体が丈夫で長生きしやすいとも言われていますが、生育環境にもよるので一概には言えません。
一匹ごとに姿や性格が異なり、豊かな個性を持ち合わせていることがミックスの何よりの魅力です。飼育数が多いため、出会う機会も多いのではないでしょうか。家族として迎える際は保護猫の譲渡等も含めて検討するとよいかもしれません。
保護猫の譲渡会については、「猫の里親を募集する「譲渡会」ってどんなところ?実際に行ってみた」をご覧ください。
折れ曲がった耳と丸い頭が特徴的なスコティッシュ・フォールド。その名の通りスコットランド生まれで、「フォールド(fold)」は折りたたむという意味です。
由来は、1961年にスコットランドで発見された「スージー」という名の一匹のメス猫。彼女の耳が折れていて、さらにその子のうちの数匹も耳が折れていたことから、遺伝学者らによって研究が行なわれるようになりました。
温和な性格で、人や他の猫とも良好な関係を築けます。ふわふわの毛並みは若干抜けが多いため、定期的にブラッシングでお手入れをしてあげましょう。
スッキリとした体格で、縞模様が美しいアメリカン・ショートヘア。その先祖は、イギリスからアメリカにやってきた開拓民が、船の貯蔵庫をネズミから守るために連れて来た猫だと言われています。
銀灰色の「クラシックタビー」のほか、クリーム色や茶色など、様々な毛色があります。かつては「ドメスティック・ショートヘア」という名で登録されていましたが、1960年代にアメリカン・ショートヘアの名称に統一されました。
人間のために働いてきた「ワーキングキャット」の来歴通り、筋肉質でガッチリとした体で、野性的な性質を残しています。運動神経が良くやんちゃなので、十分に運動できる環境で育てる必要があります。
短い足でチョコチョコ走り回る姿が愛らしいマンチカン。英語で「非常に小柄な人、子ども」を意味する「munchkin」がその名の由来で、1983年にアメリカで突然変異によって生まれた足の短い猫を繁殖させたことが始まりだと言われています。
当初は脊椎や骨などに異常があるのではないかと思われていましたが、その後健康的には問題がないことが判明し、猫の国際的な血統登録団体である「TICA」に新種として公認されました。しかしその他の団体では見解が分かれており、猫種として公認していない国際的な団体もあります。
足が短く小柄ですが、骨格がしっかりしていて運動神経は抜群。活発な性格ですので、たっぷり遊んであげましょう。
しなやかなスタイルに青みがかったシルバーグレーの美しい毛並みが輝くロシアンブルー。透き通るような瞳は、成長に応じて淡いブルーからグリーンへと変化を遂げていきます。その神秘的な姿に魅了される方も多く、長年人気を博している猫種です。スカンジナビア地域の原産とされており、寒さに耐えるためかダブルコートの被毛がたっぷり密生しています。
性格はとてもおとなしくて内気です。鳴くことも少なく、ボイスレスキャットとも呼ばれています。クールビューティーな姿やシャイな性格とは裏腹に、心を許した飼い主さんには思いきり甘えてくるため、そのギャップが一番の魅力かもしれません。
短毛種で抜け毛はさほど多くありませんが、毎日のブラッシングがおすすめです。
昨今の「猫ブーム」の後押しもあり、新たに猫を家族に迎える方が増えています。猫は散歩の必要がなく、完全室内飼育が推奨されているため、「犬よりも飼いやすい」といわれることがありますが、実情は少し異なります。
猫はとてもデリケートで、健康に暮らしていくためには食事やトイレの世話以外にも、運動できる場所や快適な寝床を確保したり、ブラッシングや爪切りを定期的に行うなど、細やかな気配りが欠かせません。
また、猫は孤独を好むと思われがちですが、クールに見えても何気ないスキンシップを求めている猫や、とことん甘えたがりの猫も多いため、コミュニケーションに十分時間を割いて飼い主さんの愛情を伝えることが大切です。
猫を迎える際は、日々の生活パターンを見直して環境を整え、どのようなライフスタイルを築いていけるか事前にしっかり考えましょう。
様々な猫種に目移りすることがあるかもしれませんが、どんなタイプ、どんな性格の猫を迎えても、同じ時間を過ごす中で愛情が通じ合い、自然に「うちの子が一番!」と自慢したくなるような、かけがえの無い存在になっていくでしょう。
動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。