2017/08/31

飼い主が外泊しても大丈夫?猫のお留守番 準備と注意点

2017/08/31

飼い主が外泊しても大丈夫?猫のお留守番 準備と注意点

 単独行動が好きで、手がかからないイメージの猫。「猫は1~2泊くらいの旅行なら平気だから飼いやすい」と耳にすることもあるかと思います。しかし、家でお留守番させておくことは本当にベストな選択なのでしょうか?今回は猫の気持ちも考えたお留守番の準備と、注意するべき点をご紹介します。

お留守番すること、猫はどう思っているの?

 猫は単独行動が得意なため、基本的には誰も居ない家に1匹でいても大丈夫と言われています。また猫は1日15時間寝て過ごすとも言われ、常に人が一緒にいてお世話をしなくても平気です。逆に人が構いすぎることでストレスを感じることもあるので、飼い主さんとしては寂しいような、心強いような、複雑な心境かもしれません。

 中には人懐っこく、寂しがり屋の猫もいますが、それよりも自分の知らない場所へ行くことや連れて歩かれることに不安とストレスを感じるため、1~2日家を空けるくらいなら家に1匹でお留守番させたほうがよいようです。

 しかし、赤ちゃんのころから飼い猫で、いつも飼い主さんにべったり一緒の猫は要注意。家を空けることで猫が飼い主さんとの分離不安になり、吐いたり、誰もいないところでニャーニャー鳴いたり、物を壊すなどの破壊行動に出る猫もいます。その場合は、あえて別の部屋で過ごすなどして、距離を置く練習をしてから外泊の予定をたてましょう。

 ほとんどの猫は基本的に孤独に強く、お留守番中も1匹でも意外に楽しくやっていることも多いです。お留守番させた後は、いつも以上に構ってあげたり、ストレスがかかって異変がないかしばらく慎重に様子を見てあげましょう。

一匹でも大丈夫!?

一匹でも大丈夫!?

お留守番の準備と注意点

 お留守番をさせるにあたって1番大事なのが、猫が快適に過ごせるようしっかり準備しておくこと。お留守番の時の準備のポイントや注意するべきことをしっかりおさえましょう。

【餌】
 タイマー設定がついている給餌器が必要です。決まった時間に自動的に決まった量の餌が出てくるため、餌の食べ過ぎなどの心配をする必要がなく安心です。飼い主さんの声を録音できるものもありますので、予算に合わせてペットショップなどで購入してくださいね。

【水】
 お皿タイプの器に水を入れて置いておくだけだと、留守中に過ってひっくり返す恐れがあるため、給水器を用意するといいでしょう。
 給水器には、ノズルをなめると水が出てくるタイプのもの、自動で水が出てくるタイプのもの等があります。

 もしノズルタイプの給水器を置く場合は、一緒にお皿タイプの器も予備で置くようにしましょう。基本的に猫の舌の構造はノズルを舐めて水を飲むのには適していないので、留守中に水が飲めなくなってしまうというトラブルを防ぐためです。特に夏のお留守番時は水分補給がとても大事なので、もしものことを考えてお水は複数準備をしておきたいですね。

【トイレ】
 猫は汚れたトイレで排泄しないため、予備のトイレが必要です。いつものトイレのほか、1~2ヵ所に予備のトイレを設置するとよいでしょう。

【お部屋の環境】
 逃げ出さないようしっかり戸締りをし、ストレスがかからないようテレビ等の音がするものはすべて消してください。また水が苦手な猫や事故防止のために、お風呂の水は貯めたままにしておかず、ちゃんと抜いておくことと、トイレの便器のふたもしっかり閉めたことを確認してから外出するようにしましょう。

【その他】
 退屈しないように、お気に入りのおもちゃなどを置いておいてあげましょう。またいたずらされて困るものは、猫の目につくところに置かず、戸棚にしまうなどして避難させておくことも重要です。

お部屋が快適だと、お留守番中も安心♪

お部屋が快適だと、お留守番中も安心♪

夏にお留守番は危険? 気になる熱中症対策など

 夏は、室温が25℃前後になるように冷房かドライ(除湿)の設定をしておくと猫が過ごしやすくなります。お留守番中に猫がエアコンのリモコンを踏んでしまって設定が変わってしまったり、切れてしまったりすることがないよう保管場所には十分に注意してください。

 また、エアコン以外の電化製品は、万が一事故などに繋がらないために電源を抜くなどしてオフにしておきましょう。

 室温の調節については以下の記事でもご紹介しているので、参考にしてみてください。
「猫の夏バテ予防」
→猫の夏バテ予防と対策について、獣医さんからのアドバイスをご紹介しています。

暑くてバテる前に、対策を!

暑くてバテる前に、対策を!

長期間留守にする時は?

【友人・知人に様子を見に来てもらう】
 長期間留守をする場合は、知人にお家に様子を見に来てもらい、トイレの掃除と、餌、水のお世話をしてもらうと安心です。毎日でなくとも、猫や家の中の様子をチェックしてもらい、エサの補充、水の取り換え、トイレ掃除などをしてもらいましょう。

【ペットシッターに依頼する】
 友人・知人が難しい場合は、お家まで来てペットの世話をしてくれるペットシッターがおススメ。ペットシッターにお願いするデメリットとしては、コストがかかること。頼む前にペットホテルと一度コスト等を比較してみましょう。

【ペットホテル】
 どうしてもという場合はペットホテルへ。しかし、かなりのストレスがかかるため、帰宅後はなにか変わったところがないかしっかり様子をみる必要があります。ペットシッターとの比較や注意点は以下の記事でも特集しているので参考にしてみてください。

「ペットホテル・ペットシッターを頼むときの料金相場と注意点」
→ペットのお留守番にかかる費用と、利用施設選びのポイントについてご紹介します。

【動物病院に預ける】
 かかりつけの動物病院がある場合は、病院で旅行中の預かりをしてくれるところもあります。その場合は、余裕をもって病院にスケジュールの相談を。入院中や治療中の動物の数によっては、希望通りの対応が受けられないことがあります。

お留守番も出来るけど、出来ればずっと一緒にいてあげたいですね♪

お留守番も出来るけど、出来ればずっと一緒にいてあげたいですね♪

 猫は孤独に強く1匹でも大丈夫とはいえ、やはり長くお留守番させるのは避けたほうがよいでしょう。どうしてもという時はしっかりとポイントを押さえ、入念な準備をすることが重要です。猫が快適にお留守番出来る環境を作り、少しでもストレスを減らしてあげましょう。
 また、猫は何日間までであればお留守番ができるのか、子猫や老猫でもお留守番が可能なのかについて詳しくは「猫の留守番は危険?注意すべきポイントと対策法」をご覧ください。

運営・監修 「いぬと暮らす、ねこと暮らす。」編集部

動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。

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