2018/03/06
飼い主さんの毎日の習慣となる散歩。当然犬を飼い始める前には、散歩グッズも用意しなければなりません。リードや首輪といった必需品から、しつけの際に使うものや、あると便利なものまでをまとめました。散歩グッズの種類やその費用感を見ていきましょう。
首輪・ハーネス 1,000円~3,000円程度
犬の散歩をする際にはリードをつける必要がありますが、リードをつけるためには首輪が必須となります。首輪には多くの種類があり、ベルトやチェーンチョークなど、大きく分けると7種類に分類できます。価格帯はどの首輪でもおよそ1,000円~3,000円程度。100円ショップでも売っていますが、小型犬用のものしかなかったり、レパートリーが多いわけではないので、ネットショップやペットショップをいくつか見てみて、飼っている犬にぴったりのものを選ぶとよいでしょう。首輪の選び方やそれぞれの特徴については、過去記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
また生まれつき気管が弱い犬を飼っている場合や、気管支炎にかかってしまった場合などは、首に負担をかけないようにするため、ハーネスをつけるとよいでしょう。ハーネスはクッション性に優れた体にやさしいものやおしゃれを楽しめるベスト型のものもあります。価格帯はやはり1,000円~3,000円程度です。ただし、機能性に優れたものやオーダーメイドの場合は、10,000円を超える商品もあります。
首輪やハーネスをつけるときの注意事項としては、どちらの場合でもきつく締めつけ過ぎず、外れないようしっかりと取り付けること。散歩のときに外れてしまうと、周りの人への迷惑になるだけでなく、急な道路への飛び出しで車にひかれる危険があるなど、非常に大きなリスクが伴います。また首輪をつけるときには、万が一迷子になってしまったという場合に備え、連絡先を記載した迷子札をつけておくとよいでしょう。
リード
リードは主に4種類に分類されます。それぞれの特徴と価格帯を見ていきましょう。
持ち手にループ状の輪があり、ロープの逆側に首輪やハーネスと繋げるための金具部分があるベーシックなリードです。
伸び縮みするリードです。手元で長さを自在にコントロールできるため、広い公園や空き地など、犬を思い切り遊ばせたいときに便利なリードです。ただし、はじめは加減が難しいので、慣れるまでは道路などでは固定したままで使用しましょう。
スタンダードリードを長くしたリードで、ロングリードとも呼ばれます。フレキシブルリードと同様に広い場所で使用するのが一般的。「おいで」の練習をするときにも有効です。
複数の機能を併せ持つリードです。長さの調節はもちろん、肩にかけたり、犬を一時的にどこかに繋いでおくことも容易にできるなど、様々なシーンで活躍します。その分、価格は少し高くなりますが、非常に便利なリードといえます。
リードを選ぶ際は、どのリードの場合でも、飼い主さんの手から抜け落ちないものを選んでください。万が一リードを離してしまうと、犬が道路に飛び出す危険があるほか、他の犬とのトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。公共の場ではリードを外さないというのは、犬を飼っている人の最低限のマナーです。
うんちキャッチャー 1,000円~2,000円程度
散歩をする際には、便の処理も大切なマナーのひとつです。もちろん、スーパーのビニール袋の中にトイレットペーパーを重ねて便を処理してもよいのですが、簡単に便をつかみ処理できるうんちキャッチャーも商品化されています。処理袋も水溶性なので、そのままトイレに捨てることができるのもうれしいポイントです。処理袋は300円からのものもあるので、便を家のトイレで処理している方は、処理袋だけでも検討してみる価値がありそうです。
おやつ・おもちゃ 500円~3,000円程度
まだ犬を飼い始めのときや、散歩に不慣れなときは、おやつやおもちゃを用意しておくと散歩が楽になります。犬は散歩に慣れていないとなかなか歩いてくれない場合も少なくありません。そういったときにおやつやおもちゃを使ってみましょう。
またしつけの一環にも有効です。例えば、吠え癖がある犬などは、人が通ったときにおとなしくしていたらおやつをあげて褒めてあげると、次第に吠えなくなっていきます。すべてのしつけにいえることですが、悪いことをしたら叱るだけではなく、よいことをしたらしっかりと褒め、よい行いが繰り返せるようにする工夫が重要です。価格に関しては商品によって大きく異なりますが、大体500円~3,000円程度で用意できるでしょう。
お散歩バッグ 3,000円~5,000円程度
散歩には、上記のものをいれておくバッグも用意しましょう。どんなものでもOKですが、かさばらない小さめのものや、両手を空けられるリュックなどは散歩がしやすくなるためおすすめです。特に小型犬を飼っている方で、散歩の途中に抱っこもする場合などは、両手が空くタイプのほうが便利です。犬の散歩用のバッグは数多く出ていますので、いろいろなものを見てみるとよいでしょう。
これまで紹介したものは、別途費用がかかってくるものですが、散歩の際には、費用はほとんどかからないものの、あると便利なものもあります。
例えば、ビニール袋やティッシュペーパーは、ほとんどのご家庭に揃っていると思いますが、うんちキャッチャーなどがない場合は、便を処理するための必須アイテムとなります。便を家のトイレで処理している方は、ティッシュペーパーは水溶性のものを持っていった方がよいでしょう。
その他、水も用意しておくと便利です。たくさん歩くと喉もかわいてくるため水分補給は重要です。特に暑い日などは熱中症を防ぐため、必ず持ち歩くようにしたいものです。また、排泄をした場所を洗い流すのも飼い主さんのマナーです。
いかがでしたでしょうか。散歩には意外と多くのものが必要ですが、安全で快適な散歩をするためにはどれも重要なものです。またマナーとして必要なものもありますが、こだわることでお洒落を楽しめるものもあります。毎日の散歩がさらに楽しくなるよう、散歩グッズはしっかりと揃えてくださいね。
動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。