2015/06/29
猫と一緒に暮らしていると、突然大きな声で鳴き続けてビックリしたことはありませんか?思いもよらぬ行動をとるのが猫というもの?いえいえ、その鳴き声には猫なりのちゃんとした理由があるのです。
今回は、猫が鳴く時の気持ちと、その対処法について考えていきましょう。
猫の鳴き声と言えば「ニャーニャー」や「ニャーオー」などが代表的ですよね。これは、食事が欲しいときや、遊んでほしい、かまってほしいなど、飼い主さまの関心を引きたい時に使われる鳴き声と言われています。
ただ、この鳴き声は、何かしたいのにできないなど不満がある時にも発する場合もあるので、猫の行動や声の抑揚で気持ちを察してあげる必要があります。簡単な見分け方として、低い声の場合は威嚇、警戒、不安を、高い声の場合は要求、甘え、危険信号を訴えていると思いましょう。
自由気ままに見える猫ですが、実はとっても繊細でデリケート。ちょっとした環境の変化にも過敏に反応するので、ストレスで大きな声を出してしまうこともあります。
いらいら、ウロウロしながら怒ったような鳴き声をしている場合は、ストレスがたまっていると察してあげてください。ストレスがたまっているな、と思ったら、上下運動ができるようなキャットタワーを用意して適度に運動させたり、スキンシップを取ったりして、ストレスを発散させてあげましょう。
また、引っ越しなど環境が大きく変わって、落ち着きがなく大きな声で鳴き続ける場合があります。
その時は、猫の臭いがついた毛布やベッドを使って、猫が安心して隠れる場所を作ってあげるといいでしょう。この場合も、やさしくなでるなどのスキンシップも効果的です。
普段とは違う甲高い声で鳴く場合、鳴き声とあわせてこのような行動が見られたら発情期のサインです。
女の子の猫の主な行動
男の子の猫の主な行動
猫の発情期は、おおむね生後4~5か月ぐらいから始まります。発情期は猫の本能なので、スキンシップなどでは治まりません。将来、赤ちゃんを産ませる考えがない場合は、避妊・去勢手術をおすすめします。
避妊・去勢手術を受ける時期の目安は、基本的には生後6か月以上で、体重2キロ以上とされています。避妊・去勢手術は、発情期の行動だけでなく、卵巣がん、精巣がんなどの性ホルモンが関係する病気のリスクを抑えることもできます。
猫に避妊・去勢手術を受けさせる飼い主さまは多くいらっしゃるようです。もちろん、猫の年齢や体調にもよりますので、ご検討される方はかかりつけ医にお尋ねくださいね。
猫の鳴く理由、ご理解いただけましたか?
鳴いている理由がわかると、愛猫とのコミュニケーションもよりスムースになります。猫の気持ちが理解できれば、家族としての絆がより一層深まりますよ。
また、痛い、かゆい、寒い、暑いなど、体の不調により鳴くこともあるので、気になるときはかかりつけ医に気軽に相談されることもおすすめです。
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動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。