2019/01/15

大人気!プードルの基礎知識と飼い方

2019/01/15

大人気!プードルの基礎知識と飼い方

 愛くるしい容姿と人懐っこい性格で国内でも人気のある犬種プードル。そんな魅力溢れるプードルの基礎知識や飼い方をご紹介します。

基礎知識

歴史
 初期のプードルは使役犬として荷車を引き、カモ狩りなどをする水猟犬として従事していました。フランスで有名なプードルですが、発祥は中央アジア北部またはロシア。西洋を横断し、他犬種との交配を繰り返しながら広がり、最終的にドイツからフランスへ広まったそうです。

種類
 国際畜犬連盟(FCI)では、スタンダード・プードル(中型犬45~60cm)、ミディアム・プードル(柴犬サイズ35~45cm)、ミニチュア・プードル(トイよりやや大きい28~35cm)、トイ・プードル(28~32cm)の四種が公認されています。非公認でタイニー・プードル(23cm程度)、ティーカップ・プードル(23cm以下)の二種があり、全六種が全て同じ犬種「プードル」に分類されています。(*)

【出典】
*http://www.fci.be/en/nomenclature/9-Companion-and-Toy-Dogs.html

性格と特徴
 プードルは好奇心が強く聡明で運動神経が良いのが特徴です。人懐っこく温厚なので、とても飼いやすい犬種であると言えます。また、利口でしつけがしやすいのでマンションや集合住宅での飼育にも向いています。そしてプードルと言えば可愛らしい巻き毛が特徴です。毛色はレッド、ホワイト、ブラック、シルバー、ブラウン、アプリコットなど10色以上の毛色があります。トリミングが必須のため様々なカットの種類があり、おしゃれが楽しめます。

いろんな種類のプードルがいるようですね。

いろんな種類のプードルがいるようですね。

プードルを迎え入れる方法

 プードルを迎え入れる方法は、ペットショップ・ブリーダー直販・里親の3つが主流です。ペットショップは迎え入れる際に気軽に見学に行くことができることや、ホテルやトリミングサロンなどが併設されている場所もあるので、迎え入れてからのサポートがしやすいことなどがメリットと言えます。

 ブリーダー直販は、日本では馴染みがないですが、イギリスやアメリカなどの「ペット先進国」では主流とされています。計画的に育てられているので、社会性が身につきやすく育てやすいことやブリーダーからの助言も直接受けることができることなどがメリットです。

 里親になるには、定期的に行われる譲渡会やインターネット上の里親募集などを見ると良いでしょう。里親になる際には、今まで育ててくれた人と必ずコミュニケーションをとりましょう。犬が育てられた環境や犬の特徴をしっかりと把握しあうことが、ミスマッチを防ぐことになります。

迎え入れる際には、慎重に検討しましょう。

迎え入れる際には、慎重に検討しましょう。

プードルの飼い方

散歩
 活発で体力があるので、運動不足やストレスが原因でケージを荒らしてしまうこともあります。十分な散歩時間や遊びの時間を確保しましょう。

ブラッシングとトリミング
 カールしているトイプードルの被毛は換毛期がなく、抜けにくい構造をしています。ゴミなどが付着しやすいので週2~3回はブラッシングをして、1~2ヵ月に1度はトリミングをすると良いでしょう。トリミングの際には、様々なカットスタイルがあるので、お好みのスタイルにすることができます。

  • 人気ナンバーワン…テディベアカット
  • 雄に人気、活発な印象…モヒカンカット
  • 可愛らしい印象…アフロカット
  • 羊のようなフォルム…ラム&ケネルクリップ
  • ドッグショーやパフォーマンスで良く見る…コンチネンタルクリップ

ぬいぐるみのようなテディベアカットは最も人気があります。

ぬいぐるみのようなテディベアカットは最も人気があります。

プードルのアフロヘアーはおしゃれでインパクト大。

プードルのアフロヘアーはおしゃれでインパクト大。

定番のラムカット。かわいい子羊のようです。

定番のラムカット。かわいい子羊のようです。

しつけ
 プードルは、世界で2番目に賢い犬種と言われています。(*)しつけしやすく飼いやすい反面、間違った方向にもいきやすいので注意が必要です。人間に慣れるための社会化トレーニング、トイレトレーニング、「オテ」や「マテ」などの行動をコントロールするトレーニングをした方が良いでしょう。

【出典】
*(Stanley Coren)『The Intelligence of Dogs.』Atria Books.336

トリミングでヘアスタイルを整えていますね。

トリミングでヘアスタイルを整えていますね。

かかりやすい病気

 クッシング症候群という副腎に関わる内分泌由来の疾患が好発するとされています。症状は、多飲多尿、脱毛、疲れやすいなどで、診断には血液検査が必要です。異変を感じたら検査を受けた方が良いでしょう。また骨折や関節炎にもなりやすく、賢さや運動能力を活かして、ドッグスポーツを楽しむプードルが増えてきていますが、手足が細い割に体はがっちりしているため、高いところからのジャンプなどをすると怪我につながりやすいので気をつけましょう。

怪我や病気には気をつけてあげましょう。

怪我や病気には気をつけてあげましょう。

 プードルは、容姿のかわいさだけでなく、とても賢く飼いやすいようですね。日々のブラッシングや、しっかりとしたしつけをしてあげることがプードルには必要なようです。大切にケアしてあげてくださいね。

運営・監修 「いぬと暮らす、ねこと暮らす。」編集部

動物病院勤務の経験がある獣医師、アクサダイレクトのペット保険業務に携わる犬好き・猫好きの在籍する編集部です。ペットとの暮らしに役立つ情報から、犬や猫に関する健康・しつけなどの大切な知識、しぐさからわかるおもしろ豆知識など、専門的な視点から幅広く情報をお届けします。

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