奇跡のように美しく「支笏湖（しこつこ）ブルー」と称えられる湖は、11年連続で水質ナンバー１（環境省「公共用水域水質測定／湖沼部門」2017年度）。どこまでも深く透明な湖にカヤックを浮かべるとまるで空を飛んでいるような気分になれて、SNS映えも申し分ありません。夏気分全開のアクティビティを楽しんだ後は温泉でゆったり骨休め。旅館はもちろん日帰り温泉も充実しています。
2018年に発生した胆振東部地震の影響で一時は客足が遠のいたものの、道路を含めインフラは通常通り。商店や温泉街も賑わいを取り戻し元気いっぱい営業中！

そっと足を踏み入れるとそこは別世界。清涼感に包まれる「奥入瀬（おいらせ）渓流」は、奥入瀬川が流れ出る「十和田湖」と共に国の特別名勝及び天然記念物に指定されており、豊かな緑と緩急のある川のせせらぎに彩られています。カメラ片手に渓流沿いの遊歩道を辿るトレッキングは爽快です。
十和田湖を堪能するなら、ボートに乗って特別保護区「イトムカの入り江」を目的地にするのがおすすめ。「イトムカ」は、アイヌ語で「光り輝く水」のこと。立ち入り規制が厳しく陸からは行けない秘境です。素晴らしい景観はもちろんのこと、サンショウウオを始めとする希少動物と出会える滅多にないチャンス！

石だたみが壮観な渓谷・長瀞（ながとろ）と言えば……？ ハイキングやバードウォッチングも素敵ですが、せっかく夏に訪れるなら水辺を満喫できる川下りで決まり！ 3〜6kmにわたってゆったり舟に揺られる「ライン下り」はほとんど濡れることもなく、ファミリーで気軽に参加することができます。
一方、大きなゴムボートを自分たちで漕ぎ進む「ラフティング」は、思いっきり夏を満喫したい方にオススメ。スリル一杯のアクティビティですが、小学一年生から参加できるプランも用意されています。ずぶ濡れになってみんなと川を下った思い出は一生の宝物になるはず。

夏の暑さから逃れて､涼しい高原へ。できれば絶景で、自然豊かで、でも観光地らしい楽しみもあって、もちろん温泉も付いてて欲しいな……。そんな欲張りニーズに応えてくれるのがここ、上高地。
登山のイメージが強いかもしれませんが、一般的な観光にもバッチリの山岳リゾート地なんです。しかも「特別名勝」と「特別天然記念物」ダブル指定のお墨付き。雄大な景観を見渡し、上高地ならではの珍しい花々や蝶を愛でて川の清流に癒やされる。多数開催されるイベントに参加するも良し、のんびり散策するも良し。暑い下界を逃れて元気をチャージするには絶好のスポットです。

関西の奥座敷・洞川（どろかわ）温泉は、時代を超えてなお“昭和レトロ”な温泉街の風情とぬくもりが残る貴重な一角。路地には木造二階建ての宿が連なって、提灯からこぼれた光が足元を優しく照らします。
また、洞川温泉がある天川村は世界遺産である大峰山寺を擁しており、文化と歴史に裏打ちされたパワースポットとして世界中から注目を集めています。寺社仏閣以外にも、ハイキングや川釣り、トロッコで行く「面不動鍾乳洞」、全長120メートルの「かりがね吊り橋」など、大人も子どももワクワクするアクティビティが満載！

西日本有数のリゾート地として知られる蒜山（ひるぜん）高原は、夏のドライブ先としてこの上ないロケーション。温泉宿や貸別荘はもちろん、涼しい気候と豊かな自然を思う存分満喫できるバーベキュー施設やキャンプ場も充実しています。
キッズの“登山デビュー”は山頂まで45分の「三平山」へ。植物好きなら西日本最大級の「蒜山ハーブガーデン」で癒やされて、動物に興味があれば、オオサンショウウオに出会える「津黒いきものふれあいの里」や乗馬にトライできる「蒜山ホースパーク」がぴったり。「ひるぜんジャージーランド」で酪農を体験して（要予約）、濃厚なソフトクリームをぺろり。豊富な観光資源に恵まれており、何回訪れても新しい発見に満ちています。

360度全方位に広がる雄大な景色が圧巻。「日本のスイス」とも呼ばれるほど、のどかで美しい牧草地帯が広がる「四国カルスト」は、愛媛県と高知県にまたがる高原地帯です。「カルスト地形」とは石灰岩などでできている台地のこと。ぽこっと飛び出た白い石灰岩や窪地が独特の景観を作り出します。
「四国カルスト」は国内のカルスト地形の中でも一番高い1400mという標高を誇り、夏場も涼しく過ごせる人気の避暑地。まずは「日本百名道」に選ばれた「天空の道」のドライブからスタート。大野ヶ原でウサギやヤギと触れ合い、五段高原でカルストならではの景色と牛の散歩にほっこり。森林浴なら遊歩道が整備された天狗高原へ。宿泊はホテル、民宿、キャンプ場と、お好みで選べる「姫鶴平」が便利です。ご家族連れはもちろん、友達同士でもおひとり様でも、のんびり気ままに過ごせるのが嬉しい！

7キロにわたってそびえ立つ断崖と、透明度の高い川が神秘的な風景を描く高千穂峡。柱状の岸壁は、深く降り積もった阿蘇の溶岩を川が浸食し、気が遠くなるほどの年月を掛けて作り上げられた自然の芸術作品です。渓谷沿いには神話や歴史にまつわるスポットや、日本の滝100選に選ばれた「真名井の滝」など見どころが満載です。
さらに、真夏の7〜8月でも平均気温は25度程度にとどまり、遊歩道を散策したりボートを浮かべたりしても爽快です。日常を離れて歴史に思いを馳せながら、マイペースな時間を過ごすことが何よりの贅沢かも。

「夏は広〜い海が見たい！」という方は古宇利島（こうりじま）で決まり。沖縄本島から橋で繋がっている離島で、名護市から車でアクセスできます。なにより、島に辿り着く直前、全長約2キロの古宇利大橋から見渡す景色が比類の無い絶景！ エメラルドグリーンにきらめく海がぐるっと360度、果てしな〜く広がっているようです。
島には古民家やサトウキビ畑など“沖縄らしさ”を感じる風景が残る半面、ホテルやカフェなどの観光施設も充実しています。シュノーケリングで魚と遊んだ後はレンタサイクルで島内を散策してカフェで一休み。周囲8キロ弱の小さな島に､夏の醍醐味がギュッと詰まっているんです。おおらかな雰囲気にも癒やされて、日帰り予定でも夕方には「帰りたくない！」と叫んでしまうかも。