2020/04/28
「犬を飼ってみたい!」「犬に癒されたい」と思っている方。犬を探し始めたのは良いけれど、何が必要なのか、どんな犬種を選んだら良いのか、悩んでいませんか?
今回は、犬を家族の一員として迎える時に確認すべき点や心構え、初めてでも飼いやすい犬種についてご紹介します。
犬を飼う前の心構えとして、5つのポイントを確認しましょう。
犬を飼い始める時は、散歩グッズやケージの用意、ワクチン接種などの準備が必要です。鑑札登録料など、一度しかかからないものもありますが、ドッグフードやトイレシートなどの費用は犬が亡くなるまで一生必要になります。
「愛犬を迎える!準備のポイントと気になる初期費用」もご覧ください。
健康診断、病気やケガの医療費、グルーミング代も必要です。ペットには公的な医療保険制度がないので、医療費は飼い主さんの全額自己負担となります。
犬の医療費について詳しくは、「ペットの治療費は意外と高額?いざという時のためのペット保険の基本[vol.1]」をご覧ください。
犬を飼うということは、これから先ずっと散歩が日課になります。犬にとって散歩は運動不足やストレス解消に欠かせません。外での排泄にこだわる犬の場合は、天気が悪い日でも散歩に連れて行かなければいけません。後々になって、散歩を負担に感じてしまわないか、よく考えておきましょう。
犬の散歩について詳しくは、「犬の散歩の必須アイテム!気になる散歩グッズの費用」をご覧ください。
室内で犬を飼う場合は、トイレのしつけが欠かせません。トイレのしつけは早ければ1ヵ月程度で覚えますが、犬によっては数ヵ月以上かかることもあり根気が必要です。失敗しても厳しく叱るのは逆効果。気長に取り組む余裕も必要です。
トイレのしつけについて詳しくは、「大切な愛犬のしつけ。トイレ、散歩などのしつけを学ぼう。」をご覧ください。
愛犬を残して行くのが心配で旅行に行けない、という方は一定数います。犬同伴可の宿泊施設などは限られていますし、ペットホテルに預ければ費用もかかります。知り合いなど、ペットホテルに預けられなかった時の相談先は、事前に確保しておくことをおすすめします。
ペットホテルについて詳しくは、「ペットホテル・ペットシッターを頼むときの料金相場と注意点」をご覧ください。
犬といっても、性格や特徴は犬種によって様々です。ここでは、初心者でも飼いやすい犬の特徴と、代表的な犬種についてご紹介します。
運動量が少なければ、散歩の時間や距離はそれほどかかりません。一般的に運動量は体の大きさに比例して増えるため、初めて犬を飼う方には小型犬がおすすめです。小型犬の中でも、ウェルシュ・コーギーやミニチュア・ダックスフンドなどの牧羊犬や狩猟犬にルーツを持つ犬種は運動量が多いので、長時間の運動が必要になります。
運動量が少ない小型犬の例:チワワ、シーズー、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなど。
犬と人が快適に暮らすために、様々なしつけが必要です。性格がおとなしい犬種は、落ち着いていて、飼い主さんの指示をしっかり聞けるため、しつけがしやすい傾向があります。しつけの経験がない飼い主さんの負担も少ないので、性格がおとなしい犬種が、おすすめです。個体差はありますが、犬種ごとのおおよその傾向はあります。
性格がおとなしい小型犬の例:トイ・プードル、パピヨン、ミニチュア・シュナウザーなど。
犬には、季節の変わり目である春と秋に、換毛期があります。犬の被毛には、ダブルコートとシングルコードの2種類があり、ダブルコートの犬種は抜け毛が多いので、頻繁にブラッシングを行う必要があるので、負担が大きいといえるでしょう。
犬の被毛の違いやブラッシングについては、こちらの記事に詳しく記載されているので、ご覧ください。「ブラッシングが好きになる!愛犬と楽しむ毎日のブラッシング」
抜け毛が少ない小型犬の例:トイ・プードル、ミニチュア・シュナウザー、シーズー、ヨークシャー・テリア、マルチーズなど。
警戒心が強い犬は物音や人の気配に敏感で、無駄吠えをしやすい傾向があります。根気よくしつければ無駄吠えをなくすことはできますが、犬を初めて飼う方には無駄吠えの少ない犬種をおすすめします。
無駄吠えが少ない小型犬の例:シーズー、ペキニーズ、パグ、フレンチ・ブルドッグ、トイ・プードルなど。
犬の飼い主さんには、「鑑札登録」の義務があります。
登録を行う目的は、犬の所有者を明確にすることであり、愛犬が迷子になっても自宅住所を調べることができるというものです。愛犬を飼い始めてから30日以内(子犬の場合は生後90日を経過してから30日以内)に行う必要があり、自宅のある市区町村の窓口に申し出ます。
登録が完了すると、登録番号が記載された鑑札が発行されるので、必ず愛犬の首輪へつけておきましょう。登録にかかる費用は3,000円ほどですが、市区町村によって多少違いがあります。
動物に埋め込むマイクロチップは、長さ8mm~12mm、直径2mm程度の円筒形で、アンテナとICを内蔵している電子機器です。
マイクロチップの埋め込みは、獣医療行為になるため、動物病院で獣医師さんに埋め込んでもらいます。費用はデータベースの登録費も含めて、数千円~1万円程度になっています。(動物病院によって異なります)
マイクロチップ推進事業として費用の一部助成を行っている自治体もあるので、お住まいの自治体にお問合わせください。
マイクロチップの装着については、「【迷子猫・迷子犬対策】マイクロチップ装着のメリットと費用」をご覧ください。
犬との暮らしはとても楽しいものですが、心構えや事前の準備など考えておきたいことが様々あります。犬を迎え入れる前に、自分や家族の人生と犬の一生を考え、求められる責任を十分に理解してください。