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犬のよくあるご相談

多頭飼いについて

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ミックス
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4歳・オス
Q

質問

新しく子犬を迎えます。先住犬との相性が心配です。飼い主が気をつけるポイントを教えてください。

A

獣医師の
回答

一般的に犬は多頭飼育が成功しやすい動物だと言えます。それは、本来、群れで生活をする習性があるからです。そのため、先住犬の社会化(周囲の人や動物に順化し、社会性を身につけること)がしっかりと出来ていれば、飼い主さんが気をつけなくてはいけないことはさほど多くはないでしょう。
気をつけるポイントとして、双方に避妊手術、去勢手術を行うことは必須です(子犬を産ませる目的で飼育する場合はもちろんこの通りではありません)。同じ空間で飼育していれば交配を防ぐことは非常に難しく、なにより、発情中のメスが近くにいる状態はオスを落ち着かなくさせ、場合によっては、夜中まで吠え続ける、食欲不振、粗相などの問題も起こります。
先住犬がオスで、オスの子犬を迎えるという場合、オス同士で未去勢の場合、闘争本能によりケンカの危険性が高まる恐れがありますので、やはり去勢手術は必要だと考えます。
また、日頃の健康管理として、食事と排泄には注意を払いましょう。食事を残しているのはどちらの犬か、軟便はどちらの犬か、2頭とも排尿を済ませているか、など把握できるようにします。

多頭飼育の場合、先住犬であるお兄ちゃん、お姉ちゃんの立場が上、と思われるかもしれませんが、いくら、食事やおやつを先住犬優先にしても、お互いの関係性により、立場が逆転することはありえます。また、先住犬が優しい性格で子犬に追い掛け回されても逃げるだけ、というような場合でも、かわいそうだからと、止めに入ったりすると、いつまでたっても先住犬は子犬を怒ることができず、子犬も「ここまでやったら怒られる」ということを学ぶことができません。ケガがないかどうかだけ気をつけながら、なるべく本人たちに任せておくことで、お互いがストレスなく、良い関係性を作る近道になることも多いです。

大変なのは、先住犬が他の犬との接触があまりないまま大きくなり、十分な社会化がされていない場合です。犬同士であれば自然と仲良くなれるような気もしますが、他の犬に慣れていない犬にとっては、犬は恐怖であり、警戒すべき対象です。そのため、子犬へのストレスから体調を崩したり、場合によっては子犬にケガをさせたりするようなことも考えられます。このようなケースでは、先住犬が子犬の存在に慣れるまで、子犬を同室のケージ内か、もしくは別室で飼育し、1日のうち、数十分だけ一緒にさせる、という方法をとった方がいいかもしれません。

監修:アニクリ24院長 三宅 亜希 先生

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