事故を事前に回避!サクッとわかる5つの最新安全技術
毎日のお買い物に通勤、子どもの送り迎え、旅行……と、あらゆる場面で快適&便利な車。その半面、ちょっとの不注意で事故を引き起こしてしまう危険がついて回ります。
でも自動ブレーキ(正しくは衝突被害軽減ブレーキ)などの安全装置が搭載されている車では、レーダーやカメラが危険を察知して事故を事前に回避してくれるんです。
もちろん車を運転する主人公は私たち人間で、安全に注意を払うのも私たちの大切な仕事です。でも、人が操作するからこそ、どうしたってヒューマンエラーは起こってしまうもの。そんなミスをカバーしてくれる最新技術の数々をわかりやすくご紹介します。次の車選びのご参考にどうぞ。
1 衝突被害軽減(自動)ブレーキ
「車の安全装置」と聞いて最初に思い浮かぶのがこれ。最近では車メーカーのCMでもよく見かける、衝突を回避したり衝突のショックを軽くしたりするためのシステムです。車に搭載されたセンサーが歩行者や障害物をキャッチすると、ブレーキを掛けたり、音声やシートの振動で注意を促します。時にはステアリングの補助をしてくれることも。最近の高性能型自動ブレーキは夜間の歩行者もばっちり検知します。
2019年2月には日本を含む40ヶ国が国連で「衝突被害軽減ブレーキ」搭載の義務化に合意しており、2020年から適用される見込みです。
2 ペダル踏み間違い時加速抑制装置
(誤発進抑制制御機能)
ちょっとの“うっかり”が大きな暴走事故に繋がってしまう……。そんなブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進をくい止めてくれる機能がこちら。「車の前後に障害物がある」とセンサーが察知しているときにアクセルを踏むと、ブレーキを掛けるようドライバーに警告したり、自動的にエンジンの出力を押さえたりして飛び出しを防ぎます。高齢者の運転事故予防にも効果を発揮。
3 車間距離制御装置(ACC)
高速道路を安全にラクラク走れるのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)。レーダーやカメラで前方の車を察知して、自動的に一定の車間距離を取って車を走らせます。前走車がいない場合は事前に設定しておいたスピードをキープ。
あくまで運転補助機能ですが、ブレーキとアクセル操作をシステムがある程度担ってくれるのが嬉しいポイント。運転疲れを減らして、安心・安全なドライブをアシストしてくれます。
また、サグ部(下り坂と上り坂の谷間)での余計な加減速が減るため、渋滞緩和にもつながります。
4 車線逸脱警報装置
脇見や運転疲れによる車線のはみ出しは、人身事故はもちろん、正面衝突や転落など大きな事故の引き金に。実はとっても危険な車線のはみ出しを防止する「車線逸脱警報装置」は、センサーが白線や黄線を察知して、はみ出しそうになるとドライバーに知らせてくれる仕組みです。
最近ではシステムがブレーキやハンドルを操作して自動的に車線内をキープする機能が登場。
5 リアビークルモニタリングシステム
「ミラーに映らない自車の斜め後方」=「死角」は要注意! 死角にいる車やバイクを察知してドライバーに知らせてくれる機能が「リアビークルモニタリングシステム」です。ミラーはもちろん、目視でも見落としがちな死角をシステムがばっちりカバーして、巻き込み事故などを防ぎます。まだ、死角に車がいるときの車線変更をくい止める(車線変更先へのハンドル操作ができなくなる)仕組みも普及しつつあります。
6 自動切替型前照灯
実は「夜のヘッドライトはハイビームが基本」ってご存じでしたか? 自動切替型前照灯では、道路状況に応じてハイビームとロービームを自動的に切り替えます。
前を走る車や対向車がいるときはロービームを使用し、車通りのない道路ではハイビームにスイッチ。暗い夜道をハイビームで軽く照らし、歩行者や障害物を見つけやすくします。夜間の事故防止に効果的な仕組み。