バイク保険
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バイク保険(任意保険)に加入すべき?
必要性など基礎知識を知っておこう
更新日:2023年5月18日
公開日:2021年4月13日
風を切り、全身で自然や季節を感じながら、マシンと一体化して自由自在に操れるのがバイクの魅力。ただ、クルマと違って、体を守ってくれるものがありません。どんなに気を付けて運転をしていても、万一事故にあった際は、大きなダメージを直接全身に受けてしまうことも考えられます。
ここでは、バイク事故が起こりやすいのはどんなときか、また、万一の事故の備えとしてバイク保険についても紹介していきます。
1. バイク事故が起こりやすいのはどんなとき?
それでは、バイクの交通死亡事故はどんなときに起こりやすいのかを通行目的別と年齢層別でみていきましょう。
都内の二輪車運転者の交通死亡事故(通行目的別)
図1、図2のグラフからみると、令和4(2022)年では、通勤時(出勤と退勤の合計)の事故が全体の37.5%、過去5年平均でも、通勤時は43.6%と高い割合となっています。次に多いのが、ツーリングなどのドライブ中になります。ドライブ中の事故は、日常とは違う高揚感から慣れない道でも、つい飛ばし過ぎてしまうのが原因だと考えられます。
図1
図2
出典:警視庁 二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)より抜粋
事故は慣れない道、通い慣れた道に関係なく、いつでもどこでも起こってしまう恐れがあるということがいえそうです。常に時間に余裕を持って、スピードの出し過ぎは控え、特に交差点などでの安全確認を徹底しましょう。道路が空いていてもスピードを出し過ぎず、カーブの手前ではしっかり減速。ゆとりを持った安全運転を常に心掛けましょう。
都内の二輪車運転者の交通死亡事故(年齢層別)
次に、令和4(2022)年と過去5年間の二輪車運転者の交通死亡事故の年齢層別死者数推移についてまとめたグラフが図3となります。
図3
出典:警視庁 二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)より抜粋
直近の令和4(2022)年の二輪車の交通死亡事故については50歳代が最多となっており、過去5年間からの平均をみると20歳代が多い結果となっています。
一般的に、20歳代は免許を取得し乗り始めで慣れていないこと、また少し慣れてきた頃に気が緩み、スピードを出し過ぎてしまうことも主な事故の原因と考えられます。50歳代については、中年・熟年ライダーとなります。この年代は暮らしなど少し余裕が出てくることをきっかけとして、一度バイクから離れていたライダーが再び乗り始めるというのも少なくないようです。若い頃と比べて反射神経や動体視力などが低下していることに気づかず、昔のイメージと同じ感覚で走ってしまい、事故につながってしまうことが考えられます。
バイク事故のリスクを防ぐためには、しっかりと安全対策を行うことが大切です。まずは、ヘルメットやプロテクターなど安全装備をし、時間にゆとりを持って安全運転を心掛けていれば、事故に遭遇する確率は低くなるはずです。
引用元:警視庁 二輪車の交通事故防止関連 二輪車交通安全情報
警視庁 二輪車の交通事故防止関連 二輪車交通安全情報 令和5年3月発行
2. バイク保険って?自賠責保険と任意保険の違いは何?
先述した通り、どんなに注意していてもバイク事故に遭う可能性はゼロではありません。このようなバイク事故によって発生する金額的な損害への万一の備えが、「バイク保険」です。
バイク(二輪・原付)のための保険には、「自賠責保険(強制保険)」と「バイク保険(任意保険)」の2種類の保険があります。この2つの保険の大きな違いは、加入義務と事故に遭った際の補償範囲の違いです。
自賠責保険は強制保険といわれ、すべてのバイクの所有者(二輪・原付)に、法律に基づいて加入が義務づけられています。一方、バイク保険の加入は任意となり、自賠責保険だけではカバーしきれない補償の部分を補うための保険です。
自賠責保険(強制保険)
バイクの自賠責保険の補償範囲はクルマの場合と同様です。バイクを運転中に事故に遭い、他人を死傷させた場合に、事故の相手方(ヒト)に対して負う法律上の損害賠償責任について補償され、他人の財物(モノ)に損害を与えた場合や自分自身のケガなどについては補償されません。また、自賠責保険では支払われる保険金の額に上限があり、万一被害者が亡くなった場合、1名につき3,000万円(*)までの補償となっています。被害者の死亡や重度の後遺障害など、思わぬ高額な賠償責任を負うケースがあります。
そんなとき、自賠責保険だけだと万一の備えとしては不十分となる恐れがあります。
バイクの自賠責保険(強制保険)と任意保険の違いについて詳しくはこちら
バイク保険(任意保険)
バイク保険(任意保険)では、自賠責保険だけでは足りない賠償額の上乗せ補償に加え、事故の相手方のクルマやバイクなどの財物(モノ)、自分自身や同乗者のための補償もカバーできます。また、備えたい対象や目的に応じて、自分で補償を組み合わせて設定することも可能です。
さらに、保険会社によっては、示談交渉サービスやレッカー移動のロードサービスなど、さまざまなトラブルに対応するサービスなどもセットすることができますので、バイク保険に加入することによって、より一層安心したバイクライフを送ることができます。
3. バイク保険(任意保険)にはどんな種類があるの?
代理店型とダイレクト型の違い
万一の事故に対して頼りになるバイク保険ですが、主な加入方法は、対面式で担当者を通じて加入する「代理店型」と、インターネットや電話などを活用して加入する「ダイレクト型」の2種類があります。
代理店型では、バイク販売店などの保険会社の代理店で保険の見積りや申込みの手続きを行います。代理店担当者と対面して説明を受けたり、相談できるところがポイントです。
ダイレクト型は、保険の見積りや申込みの手続きをインターネットでいつでもどこでも好きな時間に行え、電話でも直接保険会社が対応してくれるのがポイントです。また、直接対応することで中間コストを圧縮し、合理的な保険料でご提供している場合が多いです。
バイクはクルマよりも小さく、自分自身でバランス感覚をとる必要があり、どれだけ気を付けて運転をしていても、他のドライバーの死角に入ってしまったり、車線変更、曲がり角での衝突、落下物、路面の状態などのギャップで、事故につながるリスクが高いと考えられます。
一番大事なことは、安心してバイクライフを過ごすことです。バイク保険とはどんなものか気にはなっているものの、なかなか調べられずにいて、後回しになってしまう場合もあるかもしれませんが、素敵なバイクライフのためにも、バイク保険の加入を検討しておくことは大切といえます。
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