メインクーンってどんな猫?性格と特徴
更新日:2023年12月21日
メインクーンの特徴
容姿
ペットの猫としては最大級のサイズ
ペットとして扱われている猫の中では最大の大きさです。体長は1mほどで、体重は10kgにもなる場合があります。体格もそれに合わせて、ガッチリと筋肉質で足も太く、しっぽが長いのが特徴です。体毛は寒い地域にルーツがあることから、長毛で毛の量も多く、耐水性の高い毛質となっています。丸顔であることから、愛らしさあふれる猫種です。カラーは白や黒、青など、単色だけでなく2色のミックスやタビーと呼ばれる縞模様など、とても豊富です。
歴史
北アメリカの土着猫がルーツ
北アメリカの寒い地域の土着猫がルーツとされています。1800年頃にはペットとして飼われていたという記録が残っていますが、さらに古いルーツには、北欧からやってきた猫が土着の猫と交配して誕生したなど、諸説あります。中には、その風貌からアライグマと猫が交配して生まれたという説も。現在は、同じビッグキャットとして人気の高い、ノルウェージャンフォレストキャットとの類似点も多く見受けられることから、ヨーロッパをルーツとする説が有力なようです。ちなみに、メインクーンはアメリカのメインランド州のシンボルとなっています。
お手入れ
マメなお手入れで美しさをキープ
サイズが大きいため、ブラッシングも一苦労ですが、長い毛が高い密度で生えていて絡みやすいので、マメなブラッシングが基本です。毛玉ができた時は、無理に引っ張ったりせずに、ハサミで切るようにしましょう。ブラッシングが終わったら、仕上げとしてクシですくようにしてあげるとメインクーンならではのふんわり感を楽しむことができます。
メインクーンの性格
鳴き声は愛らしくて、穏やか
穏やかな性格で、鳴き続けたり暴れたりすることはありません。ただし、甘えたり、抱っこしてもらうのは苦手なことが多く、付かず離れず、ほど良い距離感を好みます。頭がよく、指示をよく理解して子供にも優しく接することから、見た目とは逆に飼いやすい性格をしています。
メインクーンのかかりやすい病気・ケガ
肥大型心筋症
心筋が肥大するような物理的な原因がないにも関わらず、心筋が肥大する疾患で、特に左心室の心筋が肥大します。心筋の肥大により、拡張障害を起こし、全身に送られる血液量も少なくなります。他の心筋症に比べ、動脈血栓症(血栓が動脈に詰まる疾患)の発生が多いことも知られています。
遺伝性溶血性貧血(赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症)
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠乏することにより、赤血球に異常が起こり、壊れてしまいます。これにより慢性的な貧血を引き起こす可能性があります。異常な赤血球は脾臓で分解されるため、脾臓の腫大もみられます。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
病気の詳しい説明はこちら