サイベリアンってどんな猫?性格と特徴
更新日:2023年12月21日
サイベリアンの特徴
容姿
寒さから身を守る3種類の被毛
非常に寒い地域で生き延びてきたことから、長毛に覆われています。猫の被毛は通常は多くてもダブルコートですが、サイベリアンの被毛はトリプルオーバーコートと呼ばれる珍しいもの。とくに体表を守るトップコートは脂分が多く、硬いのが特徴です。体格もがっちりとしてたくましさにあふれています。同じく寒い地域に生息していたノルウェージャンフォレストキャットに近く、筋肉量は多め。体重は6〜8kgぐらいが標準ですが、中には10kgを超える個体もいます。顔つきはアーモンド形の瞳など、端正な雰囲気です。
歴史
ロシアで愛されてきた土着の猫
ロシア土着の猫と言われていますが、確かなところはわかっていません。ただ、最近のDNA解析によると西暦1000年頃には存在していたという結果も出ています。またサイベリアンとはシベリアのことを指し、非常に寒い地域で生き延びてきた猫種です。ロシア以外で注目されるようになったのは1870年頃で、イギリスのキャットショーに登場して人気となりました。その後は政治事情などによって入手が困難でしたが、冷戦の終結などもあり、世界各国で繁殖されるようになりました。今ではロシアのシンボル的な存在になっています。
お手入れ
寒冷地生まれなので暑さ対策が大切
被毛は長くて量も多いだけでなく、硬めで絡みやすいので注意が必要です。ブラッシングは切れ毛などに注意して優しくかけてあげましょう。野生で過酷な環境を生き抜いてきたため運動能力は高く、一緒に遊ぶなどできるだけ体を動かすことが大切です。被毛はトリプルコートで夏の暑さには弱いので、クーラーを入れてあげるなどの配慮をしましょう。
サイベリアンの性格
大人しく、しつけもとても楽
温厚で大人しく、辛抱強い性格をしています。しつけもしやすくて人の言うこともよく聞きます。ただしテリトリー意識は強いので、多頭飼いや子どもがいる際は注意が必要です。認めない相手には攻撃をすることもあります。
サイベリアンのかかりやすい病気・ケガ
遺伝性溶血性貧血(赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症)
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠乏することにより、赤血球に異常が起こり、壊れてしまいます。これにより慢性的な貧血を引き起こす可能性があります。異常な赤血球は脾臓で分解されるため、脾臓の腫大もみられます。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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