更新日:2023年12月21日
ロシアンブルー、コラットと並んでブルーカラーの御三家とされているのが、シャルトリューです。青みと銀色が絶妙に混ざった品のある毛色は「フランスの宝」と呼ばれ、多くの文化人や著名人に愛されてきました。体つきには多くの特徴があります。がっちりとした広い肩幅や厚い胸。また丸みを帯びた頭や短い足など、品とともにかわいらしさも併せ持っています。とくに顔は口角が上がっていて、笑っているように見えることから「微笑み猫」という愛称があるほどです。体重は4〜5kgぐらいと、中型です。
シャルトリューとはフランスの街の名前で、こちらを起源とする説もありますが、詳しいことはわかっていません。ただし、16世紀頃のフランスの文献や絵画に描かれていたり、18世紀にはすでに学術名が与えられていたことから、古くからフランスで飼われていたのは確かなようです。第二次世界大戦になると、戦火によりその個体数は激減してしまいます。純血種として維持が難しくなりましたが、戦後はペルシャとブリティッシュブルーを交配させることで増やすことに成功し、現在に至っています。
被毛は短毛ですが、密集して生えているので抜け毛は多めです。また、脂分が多いのも特徴です。汚れが付きやすいので、マメにブラッシングするだけでなく、定期的にシャンプーをしてあげるといいでしょう。運動が好きな猫なので、エサは多めに与えるようにしましょう。
大人になっても遊び好きで、活発に動き回ります。ただし、温厚で頭がよく、人には従順なのでしつけは簡単です。忍耐強いこともあって、鳴いたり、暴れたりすることもなく、飼いやすい猫種と言っていいでしょう。他の猫や子どもとも共生でき、多頭飼いにも向いています。
腎臓の中に液体が詰まった袋が発生し、それが大きくなり、腎機能を低下させる病気です。先天性で、親猫からは高い確率で遺伝します。長期間無症状のことも多く、中年齢以降で腎不全が起こり発見されるケースも多いです。
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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