更新日:2023年12月21日
マンチカンとは英語で「小人」などを意味します。ここからもわかるように、体が小さく足が短いのが最大の特徴です。体は、同じく足の短いダックスフンドのように長くはないですが、他の猫種に比べると比較的小型です。足が短いものをマンチカンと呼ぶため、持ち合わせている猫の血統はさまざまです。そのため、毛質や毛の長さ、毛色や柄に決まりはなく、個体によって見た目は大きく異なります。ただし、遺伝子異常を避けるため、同じく突然変異で誕生した耳の折れた猫種との交配は、血統書上認められていません。
足が短い猫については、1900年代から確認されていましたが、第二次世界大戦をきっかけに消滅したとされていました。戦後しばらくすると、各地で再び発見されるようになり、注目は高まりました。猫種として確立されるきっかけとなったのは1983年にアメリカで発見された保護猫で、本格的な交配がスタート。多くの猫種と交配されながら、遺伝子異常などを検証した結果、1995年に国際的な血統認定機関でマンチカンとして認められました。
マンチカンには短毛種と長毛種がおり、毛質もさまざまです。短毛のブラッシングは生え変わる季節ごとでもかまいませんが、長毛はツヤと健康を保つために、小まめなブラッシングが必要です。
マンチカンの性格はとても穏やか。甘えん坊で人にもよくなつきます。好奇心も強く、短い足でも活発に遊びまわります。頭もよく、他の猫とのトラブルも起こしにくいので、多頭飼いに向いた猫種とも言えます。
マンチカンの四肢を短くしている遺伝子により、関節炎などを起こしやすい恐れがあります。
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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