更新日:2023年12月21日
ヤマネコをルーツに持つことから、野性的なシルエットで、がっちりとした筋肉質な体つきです。サイズは5kgを超えるものもいて、やや大きめとなっています。顔つきはやや幅広ながらくさび型で、鼻すじが通った、精悍そのもの。アーモンド型の目はつり目で、目の周りには黒いアイラインが入り、精悍さをより引き立たせています。そして最大の特徴が柄です。ヒョウのようなまだら模様に加えて、渦巻きが全身に入ったマーブル柄の個体もいます。毛色は白、茶、シルバーが一般的です。家ネコとはまた違った雰囲気をもつ、野性味溢れる猫種と言っていいでしょう。
1963年に、アメリカの繁殖家がアジアンレパードと呼ばれるヤマネコと、飼っていた黒猫を交配して誕生したのが始まりです。当初は柄や色が安定していませんでしたが、さらにさまざまな猫種との交配を行い、徐々に現在のベンガルの特徴が定着するようになりました。キャットショーでは、登場時より、野性味あふれる独特の容姿で人目を引き、高い人気を得て、現在に至っています。
毛の量そのものは多めですが、短毛で絡まりにくいシングルコートなので、お手入れはとても楽。抜け毛も少なめです。週に1度ぐらいのブラッシングで、独特の毛質を保つことができます。また活動量が多いことから、エサも多めに与え、水もたっぷりと用意してあげましょう。自由に遊べるスペースやおもちゃを与えることで、ストレスを解消してあげるのも大切です。
ヤマネコらしさあふれるベンガルですが、家ネコとの交配によって改良が進んだことから、大人しくて従順な性格です。中には甘えたがりになる場合もあるほどです。機敏で賢く、観察力もするどいので、人間の言うことや指示にも従いやすく、楽にしつけることができます。
原因不明で、四肢の運動神経や感覚神経が障害を受け、四肢不全麻痺が起こります。人の病気の「ギラン・バレー症候群」とよく似ています。
遺伝性の疾患で、徐々に視力が低下し、最終的には失明します。暗いとき行動したがらない、光に対して瞳孔反射が鈍くなる、などの症状がみられます。残念ながら、有効な治療法はありません。
ピルビン酸キナーゼという酵素が遺伝的に欠乏することにより、赤血球に異常が起こり、壊れてしまいます。これにより慢性的な貧血を引き起こす可能性があります。異常な赤血球は脾臓で分解されるため、脾臓の腫大もみられます。
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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