更新日:2023年12月21日
三毛猫は種類ではなく、日本猫の柄のひとつ。白、黒、茶の3色の毛をもつ猫のことです。染色体の関係で、3色となるのは雌が多く、雄が生まれる確率は1万分の1以上とも言われています。白、黒、茶色だけでなく、白、茶、こげ茶など、組み合わせはさまざまです。ベースとなる白の部分が多く、他の2色が少ないのはトビ三毛。茶色や黒の部分が縞になっているものは縞三毛と呼ばれます。逆に、ベースとなる白の割合が小さく、ほかの色が多い場合も三毛猫となります。
鼻筋が通り、短毛で、尻尾は細いものと短いものの2種類あるのが日本猫の特徴です。なかでも短くて丸い尻尾は日本猫にしかないとされています。日本猫と言っても、現在では外来種との混血も進み、そのほとんどが雑種ですが、その中でも三毛猫は古来からの日本猫の特徴をよく残しているとされています。またはっきりとした3色の毛をもつ猫は世界的にも珍しい存在で、「MIKE」は英語にもなっているほどです。珍しい雄の三毛猫は縁起のいい存在として珍重されています。
短毛が三毛猫も含めた日本猫の特徴でもあり、日頃のお手入れはとても楽です。猫が自分でする毛づくろいで十分ですが、夏毛と冬毛に生え変わる春と秋には抜け毛が多くなるので、小まめなブラッシングが必要となります。
三毛猫の性格は、賢くて、プライドが高く、マイペース。人とも程よい距離感を保ちますが、甘えたいときは自分から寄ってくるなど、気ままな性格です。また、雌が多いことから、母性も強い種類とされています。
三毛猫特有の疾患も、日本猫特有の疾患もありません。日本にいる猫たちはとても健康で飼育しやすいことが知られています。しかし、一般的に猫に多い以下の疾患には日頃から注意しておきましょう。
※日本猫で特にかかりやすいということではありません。
腎臓が数カ月から数年かけて徐々に機能しなくなっていく疾患です。慢性的な腎臓の炎症が原因ですが、炎症が起こる原因ははっきりとは判っていません。
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に出来る結石のことで、膀胱炎や、尿道閉塞の原因になります。
飲水不足により尿が濃くなることや、食事の内容により結石ができやすくなります。
膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。細菌感染や、膀胱結石(結晶)などが原因となりますが、原因不明のことも多いです。
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
病気の詳しい説明はこちら
よくあるご質問をQ&Aとしてまとめておりますので、お問合せの前にご覧ください