シェットランド・シープドッグってどんな犬?性格としつけ方
更新日:2023年12月21日
- シェットランド諸島原産で、愛称は「シェルティ」
- コリーのミニチュア版ではありません
- 基本の毛色は5色
- 換毛期には特に丁寧にブラッシング
- 寿命は12〜13歳前後
- 子犬の頃からのしつけが大切
- 甘えん坊で繊細、ガマン強い面も
- シェットランド・シープドッグのかかりやすい病気・ケガ
- シェットランド・シープドッグの保険料例
シェットランド・シープドッグの特徴
歴史
シェットランド諸島原産で、愛称は「シェルティ」
シェットランド・シープドッグは、「シェルティ」という愛称で親しまれています。もともとはイギリス最北端のシェットランド諸島原産の牧羊犬で、ラフ・コリーやボーダー・コリーと同じく、スピッツやスパニエルが祖先と考えられています。
シェットランド・シープドッグは、19世紀後半、島を訪れたイギリス海軍の兵士が本土に持ち帰ったことがきっかけで、それ以来、「島のおみやげ」として人気を博しました。
イギリスのケネルクラブで犬種として認められたのは1909年のこと。当時は「シェットランド・コリー」と呼ばれていましたが、ラフ・コリーとの混同を避けるため、その後現在の名前になりました。
サイズ
コリーのミニチュア版ではありません
体重は、オスが 6.4〜12kg、メスが 6.4〜12kg程度です。オスメスともに体高は33〜41cmが一般的です。
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、体重の規定はありませんが、理想的な体高は、オスで37cm、メスで35.5cmとしており、体は筋肉質で鼻と尾が長く、耳の先端が前に折れているものが理想とされています。
毛色が似ていることから、ラフ・コリーを小型にした犬種と勘違いされることもありますが、血統書上では全く別の犬種として扱われています。ちなみに、ラフ・コリーは体高が50〜60cm程度と、シェットランド・シープドッグの倍近くあります。
被毛
基本の毛色は5色
シェットランド・シープドッグの被毛は、硬くまっすぐに長く伸びた上毛と寒さから身を守る密生した下毛のダブルコート。毛色は、セーブル(茶色)、トライカラー(白・黒・薄茶のタン)、ブルーマール(シルバーブルーの毛色に黒が散らばった毛色)、ブラック&ホワイト、ブラック&タンの5色が基本。多くの場合、首、胸、フリル、脚、尾先にホワイトの毛色が混じります。同じパターンの毛色でも、それぞれの色の割合やまだら模様の入り方によって見た目の印象は大きく異なります。
お手入れ
換毛期には特に丁寧にブラッシング
長毛種のダブルコートなので、こまめなブラッシングが大切。特に換毛期である春は抜け毛が増えるので丁寧なブラッシングを心掛けましょう。
トリミングは必要ありません。中には夏にサマーカットにする飼い主さんもいるようですが、まれに刈った部分の毛がなかなか生えてこない個体もいるので注意が必要。トリミングを行うなら、汚れやすいおなかやお尻、足の毛などの部分トリミングにとどめましょう。
寿命
寿命は12〜13歳前後
平均的な寿命は12〜13歳です。先天的な病気を持っていなければ、比較的丈夫な犬種なので、平均的な寿命を超えて長生きする犬も少なくありません。
シェットランド・シープドッグの性格
しつけ
子犬の頃からのしつけが大切
もともと牧羊犬だっただけあって、飼い主さんに忠実で状況を判断して行動する賢さがあります。ただし、警戒心が強く、飼い主さん以外にはあまりなつかないため、見知らぬ人や他の犬、チャイムの音に反応して吠えてすることがあります。子犬の頃のしつけが大切で、家族以外の人に協力してもらい、なでてもらったりおやつをもらったりして、警戒心を和らげてあげましょう。
ストレス
甘えん坊で繊細、ガマン強い面も
知らない人には警戒心を持ちますが、家族は大好きで甘えん坊。長時間の留守番はストレスの原因となります。また、陽気で遊び好きな反面、繊細でガマン強い面も持ち合わせています。子供と同居している場合など、甘えたいのをガマンしてストレスをため込んでしまう子もいます。
ストレス発散の意味でも、朝晩30分程度の散歩を欠かさないようにしたいもの。もともと牧羊犬だったこともあり、走り回るのが大好き。ときにはドッグランで自由に走らせてあげてください。
シェットランド・シープドッグのかかりやすい病気・ケガ
コリーアイ症候群
眼の異常な発育を特徴とする先天性疾患です。症状には個体差があり、見た目にはわからない軽度のものから失明に至る重度のものがありますが、シェルティーはコリーよりも軽度であると考えられています。
角膜炎
免疫介在性による角膜炎だと考えられています。目に痛みが生じるケースと生じないケースがあります。角膜に色がつく、涙がふえる、目がしょぼしょぼするなどの症状がみられます。
皮膚疾患
免疫介在性の「エリテマトーデス」、皮膚の血流障害によって生じる「犬家族性皮膚筋炎」、遺伝性疾患により、ブルー、フォーン、グレーなどの淡色の毛が正常に育たない「淡色被毛脱毛症」、など、多くの皮膚病が挙げられます。
関節疾患
免疫介在性の関節炎である「免疫介在性多発性関節炎(関節リウマチ)」や、股関節に痛みが生じる「股関節形成不全」などが起こりやすい傾向にあります。跛行がみられます。
腫瘍
膀胱にできる「膀胱腫瘍」、鼻腔にできる「鼻腔内腫瘍」、精巣にできる「精巣腫瘍」などができやすいことがわかっています。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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