秋田犬ってどんな犬?性格としつけ方
更新日:2023年12月21日
- 日本犬の中で唯一の大型犬
- オス67cm、メス61cmが理想体高
- 赤、虎、白、胡麻で、白以外はお腹が白
- 週1回程度のブラッシングを
- 寿命は10〜13年で大型犬の平均
- 飼い主さんの指示を聞けるよう基本のトレーニングを徹底
- 朝晩合わせて1〜2時間の散歩が必要
- 秋田犬のかかりやすい病気・ケガ
- 秋田犬の保険料例
秋田犬の特徴
歴史
日本犬の中で唯一の大型犬
秋田犬(あきたいぬ)は、天然記念物に指定されている日本犬の6犬種の中で、唯一の大型犬です。ラブラドール・レトリバーよりも大きい犬種というと、改めて大型犬と認識されるでしょう。熊の猟犬であった「秋田マタギ」が秋田犬の先祖。絶滅の危機に瀕したこともありましたが、秋田犬の保存会の尽力により、絶滅を逃れて現在に至ります。秋田犬は知らなくても「忠犬ハチ公」と言えばピンとくる人も多いのではないでしょうか。飼い主への忠誠心が強く、かつ、猟犬・闘犬としての性質も持つ秋田犬は世界的にも人気が高い犬種です。
サイズ
オス67cm、メス61cmが理想体高
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、理想体高をオス67cm、メス61cmとしています。それぞれ上下3cmまでを許容範囲としています。
被毛
赤、虎、白、胡麻で、白以外はお腹が白
秋田犬は赤、虎、白、胡麻。白以外の毛色は「裏白」でなければならないとされています。裏白とは、体の下を向いている部分(お腹やあご下など)や手足の先などが白いことを指します。
お手入れ
週1回程度のブラッシングを
「マタギ犬」として活躍していた秋田犬の被毛は、ダブルコートで寒さに強いです。直毛の短毛ですので、週1回程度のブラッシングをして抜け毛を取ってあげるといいでしょう。換毛期には大量に毛が抜けますので頻繁にブラッシングをしてあげてください。シャンプーは大型犬のため、自宅で大変なときはトリミングサロンの利用をおすすめします。
寿命
寿命は10〜13年で大型犬の平均
秋田犬の寿命は10〜13年前後。大型犬の中では平均的といえます。
秋田犬の性格
しつけ
飼い主さんの指示を聞けるよう基本のトレーニングを徹底
秋田犬はとても忠誠心が強い犬種です。呼び戻しのトレーニングなどをしっかりと行って信頼関係を育み、どんなときでも飼い主さんの指示通り動けるようにしつけをしましょう。他の犬種でも同じ事が言えますが、甘やかしすぎは成犬になったときにトラブルを引き起こす可能性があります。甘がみのトレーニングやマテなどの基本を徹底し、何が「ダメなこと」なのかをしっかり教えましょう。
また、警戒心が強いため子犬の頃から他の人や犬と会わせるなどの経験を積ませ、様々な環境の変化に対応出来るようにしましょう。散歩中は小さな子どもなどが急に触れたりしないように注意が必要です。
ストレス
朝晩合わせて1〜2時間の散歩が必要
猟犬として活躍していた秋田犬は、散歩ができないと大きなストレスを感じる犬種です。ストレスのほかにも、散歩の時間が少ないと、運動不足による筋力低下や発病の恐れもあるため、朝晩合わせて1〜2時間は散歩をするようにしましょう。
ただし、秋田犬は暑さに弱いため、特に夏場の散歩の熱中症にかからないよう注意が必要です。日中の暑い時間帯を避け、早朝や夜間の散歩がおすすめです。夕方などに散歩をする場合は、涼しい木陰のある道をえらび、十分な休憩と水分補給を忘れないようにしましょう。
秋田犬のかかりやすい病気・ケガ
肉芽腫性脂腺炎
秋田犬では原因不明の脂腺炎が起こりやすいことが知られています。症状としては、耳や首から背中にかけて脱毛、フケ、束状に毛が抜ける、などで、膿皮症やマラセチア性皮膚炎などが続発することもあります。残念ながら効果的な治療法が確立していないため、症状を少しでも落ち着かせることや、二次感染を防ぐことが治療の目的になります。
ぶどう膜皮膚症候群
メラニンをつくる細胞を自己免疫が攻撃してしまうことが原因で起こると考えられていて、目や皮膚に症状が出ます。目の「ぶどう膜」という場所が炎症を起こすため、痛みから目を細めたり涙が増えたりします。進行すると失明してしまうこともあります。皮膚は鼻や口の色素が抜けていきます。治療には免疫抑制剤などが使用されます。
眼瞼内反症
まぶたが内側に入り込んでしまうことにより、角膜炎や結膜炎を起こします。角膜や結膜に刺激を与えてしまう病気です。点眼による治療が一般的ですが、重度の場合は外科的な治療が必要になることもあります。
胃拡張—胃捻転
秋田犬に限らず大型で胸の深い犬種がなりやすいことが知られています。食べ物、液体、もしくはガスの急速な貯留によって胃が膨張し、ねじれてしまう疾患です。ねじれた胃が血流や神経に影響を及ぼしショックを起こすため、治療しなければ急速に死に至るような恐ろしい病気です。食後すぐに運動させることによって、より誘発されます。
多発性関節炎
秋田犬では自己免疫が影響して複数の関節に炎症が生じる、多発性関節炎が起こりやすいことが知られています。症状としては、発熱、跛行、関節痛、元気消失などがあります。治療にはステロイドや免疫抑制剤が使用されます。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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