ポメラニアンってどんな犬?性格としつけ方
更新日:2023年12月21日
- ビクトリア女王が愛した犬種
- 体高20cm前後、体重2kg前後が理想
- 毛色はバラエティ豊か
- 毎日のブラッシングでフワフワ感をキープ
- 寿命は12〜16歳
- 「褒めて伸ばす」でしつける
- ストレスは無駄吠えの原因
- ポメラニアンのかかりやすい病気・ケガ
- ポメラニアンの保険料例
ポメラニアンの特徴
歴史
ビクトリア女王が愛した犬種
ポーランドとドイツの国境地域であるポメラニア地方原産の犬種で、サモエドやジャーマン・スピッツが祖先といわれています。
ビクトリア女王に愛された犬種として知られており、それまで中型サイズだったポメラニアンを5kg程度までに小型化したといわれています。女王自身、1981年にイギリスで行われたドッグショーに数頭の愛犬を出陳して入賞したことから、ポメラニアンの魅力が世界的に知られるようになりました。
1900年にアメリカで公認され、さらに小型化が進んでいます。
サイズ
体高20cm前後、体重2kg前後が理想
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、ポメラニアンの体高は21cm ± 3cm、サイズにふさわしい体重が理想で1.8〜2.3kgとされています。もともと中型犬であったことから、まれに大きくなる個体もあるようです。
被毛
毛色はバラエティ豊か
ポメラニアンの最大の魅力はなんといってもゴージャスな毛並みでしょう。その秘密が、長く粗い直毛の上毛と、柔らかく綿状に密生した下毛のダブルコート。胸もとのたてがみや腰回りの豊かな被毛、背中側にくるりと巻いて広がるしっぽの毛など、フワフワの毛におおわれています。
毛色はバラエティ豊かで、ブラック、ホワイト、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、ビーバー(濃いベージュ)、ブルー(灰色)、などの単色のほか、ブラック・タン(黒茶)、オレンジ・セーブル(明るさに濃淡のある茶色)、ウルフ・セーブル(灰に黒の差し毛)、パーティ・カラー(混色)などがあります。また、単色の被毛にブルーやグレーのまだら模様が大理石状に混じるマールという毛色もいますが、マール遺伝子をもつ犬は遺伝的な疾患が発症しやすく短命であることがあります。
お手入れ
毎日のブラッシングでフワフワ感をキープ
抜け毛が多いので、毎日のブラッシングは欠かせません。特に換毛期には丁寧なブラッシングでフワフワ感をキープしてあげましょう。
また、定期的なシャンプーで被毛や皮膚を清潔に保つようにしてあげましょう。暑い夏の季節には、柴犬カットにしたポメラニアンも見かけるようになりました。ただし、本来はカットの必要のない犬種なので、頻繁にカットしすぎると被毛が伸びなくなることもあるようです。獣医師やトリマーさんと相談しながら行ってください。
寿命
寿命は12〜16歳
一般的には12〜16歳とされています。日本国内で20歳以上長生きしたポメラニアンの例もあります。
ポメラニアンの性格
しつけ
「褒めて伸ばす」でしつける
活発で人間が大好き。特に飼い主さんに対しての忠誠心が強く、賢くて学習能力も高いため、比較的しつけしやすいとされています。飼い主さんのいうことを理解しようとする子が多いので、上手にできたときには「褒めて伸ばす」ことが大切です。
その一方で、警戒心が強く気が強い一面もあり、よく吠える傾向があります。叱りつけずに、吠えそうになったら先回りしてその原因から遠ざけたり声をかけて安心させたりするといいでしょう。
ストレス
ストレスは無駄吠えの原因
小型犬とはいえ室内だけでは運動不足です。朝夕2回のお散歩に連れて行きましょう。また、お留守番や来客も苦手で、無駄吠えの原因となります。前述したように、「吠えなかったら褒める」をくり返し、根気よくしつけてください。
ポメラニアンのかかりやすい病気・ケガ
膝蓋骨脱臼
後ろ足の膝のお皿(膝蓋骨)がずれて脱臼する病気です。足を触るとキャンと鳴く、後ろ足を不自然に上げて歩く、散歩を嫌がるといった症状が見られます。場合によっては手術が必要です。
気管虚脱
肺へ空気を送る気管がつぶれてしまう病気で、初期は軽い咳からはじまり、ガァーガァーとガチョウが鳴くような音を出すこともあります。つぶれ方がひどければ、十分な量の空気が通れず呼吸困難を起こしてしまいます。
水頭症
脳脊髄液の流れが滞ったり、産生量が増えてしまうことで、脳を圧迫し、姿勢の異常、失明、歩行異常、グルグル同じところを歩きまわるなどの神経症状があらわれることがあります。
脱毛症X
原因不明で毛周期が停止してしまうことによって起こる脱毛で、ポメラニアンで起こりやすいことが分かっています。
停留精巣(陰睾)
胎仔期の精巣は腎臓のすぐ近くに存在しますが、徐々に下降しはじめ、通常生後数ヵ月で正常に陰嚢の位置にきます。しかし、精巣が下降せずに腹腔内や鼠径部(=内股あたり)に存在することがあり、このような状態を停留精巣(陰睾)といいます。両方とも下降していないこともあれば、片方だけのこともあります。遺伝による発育障害が原因だと考えられています。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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