アラスカン・マラミュートってどんな犬?性格としつけ方
更新日:2023年12月21日
- 北極のそり犬として最古の犬種
- 体高は58〜71cm、体重は39〜56kg程度
- 大きくは黒系と茶系の2つ
- 換毛期には掃除機をかけたはしから毛が落ちる
- 寿命は11年前後
- パワーがあるので「待て」をしっかりしつけて
- 毎日2時間以上のお散歩でストレス発散
- アラスカン・マラミュートのかかりやすい病気・ケガ
- アラスカン・マラミュートの保険料例
アラスカン・マラミュートの特徴
歴史
北極のそり犬として最古の犬種
アラスカン・マラミュートは、北極のそり犬としては最古の犬種の一つ。アラスカ西部の海岸地方に住んでいたイヌイットの間でミュート族がそり引きや狩猟、漁業に使用していた犬とされています。祖先犬はシベリア原産の犬と推測され、シベリアン・ハスキーやサモエドなどと同系の可能性があるともいわれていますが解明はされていません。近年の研究では、オオカミとDNAが近いことがわかっています。
アラスカン・マラミュートは、ゴールドラッシュに湧く18世紀、アラスカに入植した白人によって使役犬や犬ぞりのレース犬として他犬種と盛んに交配されるようになったことから広く知られるようになりました。その後、1920年代に犬ぞり愛好家たちによって純粋なアラスカン・マラミュートの保存活動が起こり、1935年、アメリカンケネルクラブに犬種として登録されました。
サイズ
体高は58〜71cm、体重は39〜56kg程度
一般的な体高は58〜71cm、体重は39〜56kg程度です。日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、オスは体高63.5cm、体重38kg、メスは体高58.5cm、体重34kgが好ましいとしています。
被毛
大きくは黒系と茶系の2つ
毛色はライトグレー、グレー、ブラックの黒系や、セーブル、レッドなどの茶系、混合色などバラエティ豊か。単色の場合はホワイトのみがJKCで認められています。ホワイトのブレーズ(目の間から鼻に通る白い線)や足や顔などにあるマーキング、首筋にあるスポットも認められています。
お手入れ
換毛期には掃除機をかけたはしから毛が落ちる
アラスカン・マラミュートは下毛と上毛からなるダブルコートで、寒いアラスカの気候から身を守るために分厚い下毛が密生しています。そのため換毛期には驚くほど大量の抜け毛があり、毎日掃除機をかけたはしから抜け毛が落ちると嘆く飼い主さんは少なくありません。1日1回はブラッシングして抜け毛が床に落ちる前に取り除いてあげましょう。月に1〜2回のシャンプーも抜け毛対策には効果的です。熱さ対策でトリミングをするなら、この犬種の知識が十分にあるトリマーにお願いするようにしてください。
寿命
寿命は11年前後
寿命は11年前後。高温多湿な日本の環境では体調を崩しやすいので、健康管理には気をつけてあげましょう。
アラスカン・マラミュートの性格
しつけ
パワーがあるので「待て」をしっかりしつけて
もともと群れで暮らしていたアラスカン・マラミュートは協調性があり、飼い主さんには忠実で従順です。とはいえ大型犬なのでパワーがあります。「待て」「お座り」などを覚えさせ、力まかせな行動をしないように徹底して教えてあげましょう。頭がいいので、くり返し教えることできちんと覚えることができます。
ストレス
毎日2時間以上のお散歩でストレス発散
そり犬だけあって、体力も持久力も兼ねそなえています。運動不足はストレスの原因。毎日2時間以上の散歩時間をキープしてあげてください。アラスカン・マラミュートは、とても力があるので、散歩のときにグイグイ引っぱられると飼い主さんのほうが引きずられて転倒する危険があります。飼い主さんに寄り添って歩くことを覚えさせましょう。
アラスカン・マラミュートのかかりやすい病気・ケガ
胃拡張—胃捻転
食べ物、液体、もしくはガスの急速な貯留によって胃が膨張し、ねじれてしまう疾患です。ねじれた胃が血流や神経に影響を及ぼしショックを起こすため、治療しなければ急速に死に至るような恐ろしい病気です。大型で胸の深い犬種がなりやすく、食後すぐに運動させることによって、より誘発されます。
脱毛症X
原因不明で毛周期が停止してしまうことによって起こる脱毛で、アラスカン・マラミュートで起こりやすいことが分かっています。
バリカン後脱毛
アラスカン・マラミュートのようなダブルコートの犬種の毛を刈ってしまうことによって発生する脱毛症です。毛の色が薄くなる、伸びるスピードが遅くなる、毛が生えてこないといった症状が起こります。毛周期の異常が起こることが原因となります。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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