アメリカン・コッカー・スパニエルってどんな犬?性格としつけ方
更新日:2023年12月21日
- ディズニー映画の主人公にもなった犬
- 狩猟犬種の中では最も小型
- ふさふさの被毛と垂れ耳がトレードマーク
- 分厚い被毛はこまめなブラッシングが必要
- 寿命は12〜15歳前後
- 陽気でフレンドリー、しつけも楽
- 体力があるので、十分な運動が不可欠
- アメリカン・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気・ケガ
- アメリカン・コッカー・スパニエルの保険料例
アメリカン・コッカー・スパニエルの特徴
歴史
ディズニー映画の主人公にもなった犬
「コッカー」とはヤマギシ(woodcock)という鳥のこと。アメリカン・コッカー・スパニエルの先祖であるイングリッシュ・コッカー・スパニエルは、かつては鳥を追う猟犬として活躍していました。
1620年、メイフラワー号でイギリスからアメリカへ移住した清教徒が連れていた犬の1頭がイングリッシュ・コッカー・スパニエルでした。その後、愛玩犬に向いた個体を選んで繁殖が行われ、やがてイングリッシュ・コッカーとは異なる顔立ちや被毛の美しさから、ドッグショーにも盛んに登場するようになりました。当初は、イングリッシュ・コッカーもアメリカン・コッカーも同犬種として審査されていましたが、1935年、アメリカンケネルクラブでは、異なる犬種として登録し、正式に「アメリカン・コッカー・スパニエル」が誕生しました。
サイズ
狩猟犬種の中では最も小型
アメリカン・コッカー・スパニエルは中型犬に分類されていますが、鳥猟犬種の中では最も小型で、体高はオスが37〜39cm、メスは34〜37cm程度、体重はオスメスともに7〜14kgが一般的なサイズです。
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、体重の規定はありませんが、理想的な体高は、オスで38.1cm、メスで35.6cmとしています。
もともと猟犬だけあって、体は筋肉質でがっちり。背中から尾に向かってまっすぐに傾斜しています。頭蓋はドーム状で顔の彫りが深く、垂れ耳が特徴です。
被毛
ふさふさの被毛と垂れ耳がトレードマーク
ウエーブがかかった細やかでふさふさの被毛と、垂れた耳がアメリカン・コッカー・スパニエルのトレードマークです。
被毛の色は、大きくブラック単色かブラック以外の単色、2色以上のはっきりと区別できる毛色が混ざる「パーティカラー」に分けられます。
お手入れ
分厚い被毛はこまめなブラッシングが必要
なめらかで艶のある被毛を持ち、ダブルコートでトップコートが長いのが特徴です。毛の1本ずつは細いのですが被毛が厚く、お手入れを怠るとすぐにもつれや毛玉ができてしまいます。そのため、毎日のブラッシングは欠かせません。さらに週に2〜3回は時間をかけて丁寧にブラッシングしてあげてください。1〜2ヵ月に1度、トリミングサロンで伸びすぎた毛をカットすれば、日々のお手入れも楽になります。
また、皮膚が皮脂で汚れやすいのでシャンプーも行います。耳掃除も丁寧に行ってあげましょう。
寿命
寿命は12〜15歳前後
平均的な寿命は12〜15歳だとされています。一般に中型の犬種の平均寿命は10〜14歳程度とされているので、やや長生きの犬種といえます。
アメリカン・コッカー・スパニエルの性格
しつけ
陽気でフレンドリー、しつけも楽
アメリカでは別名「メリー・コッカー(陽気なコッカー)」と呼ばれるほど、明るくて活発、遊び好き。家族だけでなく見知らぬ人やほかの犬に対してもとてもフレンドリー。初心者や集合住宅でも比較的飼いやすいといわれています。
もともと狩猟犬だけあって、注意力、集中力があり、飼い主さんを喜ばせようとする傾向があるので、訓練やしつけもしやすい犬種です。
ストレス
体力があるので、十分な運動が不可欠
体力がある犬種なので、たっぷり運動させることが必須。毎日30分〜1時間程度の散歩は欠かせません。また、食欲旺盛で太りやすいので、肥満予防の意味でも適切な食事管理と運動を行ってください。
家族が大好きで甘えん坊な性格なので、長時間の留守番は苦手。誰かがいつも家にいる家庭で飼うのが望ましい犬種です。
アメリカン・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気・ケガ
チェリーアイ
正式には「第三眼瞼腺突出」といい、目頭にある第三眼瞼(瞬膜)とよばれる組織が飛び出してしまう病気です。
外耳炎
耳道(耳の穴から鼓膜までの間)に起こる炎症で、この品種では慢性化しやすいことが知られています。重症化すると中耳や内耳にまで炎症が進むことがあります。
白内障・緑内障
水晶体が白濁してしまう白内障や、視神経や網膜の変化による視力低下や、眼圧上昇が起こる緑内障などの目の病気が起こりやすいとされています。
脂漏症
皮膚の角質が過剰に剥がれ落ち、べた付いたフケが出ます。この品種でみられる脂漏症は、遺伝的な問題で起こる、原発性脂漏症です。また、脂漏症により、真菌(カビ)のマラセチアが増殖しやすいため、マラセチア皮膚炎も起こしやすいことが分かっています。
結節性筋膜炎
目の強膜部分に結節が出来る炎症性疾患で、治療への反応が悪いと視力が低下することもあります。
洞不全症候群
心臓にある洞房結節という場所に機能障害が起こることによって、心臓が正常に拍動せず、失神などを起こします。
かかりやすい病気・ケガの監修
三宅 亜希先生
日本で唯一の会員制電話どうぶつ病院「アニクリ24」院長。都内の動物病院にて小動物臨床に従事したのち現職。繊細なコミュニケーション力を生かし、小動物医療の現場で毎日寄せられている様々な相談に応じている。
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