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車上荒らしにあったら被害は自動車保険で補償される?

更新日:2023年5月18日

公開日:2020年10月29日

車上荒らしにあったら被害は自動車保険で補償される?
Emma

車上荒らしの発生件数は近年、全国的に減少傾向が続いています。しかし、犯罪がなくなったわけではなく、油断は絶対に禁物です。

この記事では、自動車保険によって車上荒らしの被害のどの部分までが補償されるのかはもちろん、翌年以降の等級への影響や保険の対応事例ほか、狙われやすいものを把握して車上荒らしにあわないためにどのような心がけと対策が必要なのかについて解説します。

車上荒らしで狙われやすいもの

車上荒らしで狙われやすいもの

自動車等の積荷や車内の金品などを盗むことを目的とした「車上荒らし」。「車上ねらい」とも言われ、一般社団法人日本損害保険協会が実施した調査によると、2020年11月の1ヵ月だけで、車上荒らし(車上ねらい)を原因として保険金を支払った件数は121件です。そのうち、外装部品(バンパー・ドアミラー等)、カーナビのような部品やパーツが盗難の被害にあいやすいとわかっています。しかし、上記に限らず、バッグ類や金銭・カードも被害にあうことが多いものの例として挙げられています。

引用元:一般社団法人日本損害保険協会「第22回 自動車盗難事故実態調査結果」

車上荒らしによる被害は自動車保険で補償される?

車上荒らしによる被害は自動車保険で補償される?

前述の「第22回 自動車盗難事故実態調査結果」によると、ここ数年は、外装部品(バンパー・ドアミラー等)やカーナビのような部品やパーツの被害割合が高くなっていることが分かっています。

つまり、車上荒らしにあったら、その過程で車のドアやガラス、ボディも破損している場合が多いと推察できます。そのような被害状況を目にしたらさまざまな心配事が浮かんできそうですが、「破損した車の修理費はどうしよう…」というのもそのひとつでしょう。

こんな時に助けになるのが、自動車保険の中でもご自身のお車などへの補償を目的とした車両保険です。お車をこじ開けられたことによる車の破損等の被害については車両保険の補償範囲になります。

では、車のパーツや車内に積んでいるものが盗難にあった場合はどうでしょうか。車両保険は「衝突や事故で急に必要になった修理費に備えるためのもの」というイメージが強く、車上荒らしの被害を受けた時に「保険が適用できるかもしれない」と、とっさに思い浮かばないこともあるようです。

車両保険では、車上荒らしに遭遇してお車自体が損傷、または車の一部(バンパー・ドアミラー等)となるパーツが盗難された場合は補償対象となります。また、各保険会社では車両保険を付けた場合に契約することができる特約を用意していることもあるので、こちらを一緒にセットすることで、車内に積んでいた荷物などの身の回り品を補償することも可能です。

万が一に備えて加入した保険を適切に活用するためにも、「契約している車両保険に盗難への補償は組み込まれているか?」といったことを定期的に確認しておきましょう。まずは、車両保険に組み込まれている補償の内容を確認しておくことが重要です。特に、車内に積んでいた荷物などの身の回り品を補償する特約については、各社補償対象となるものや盗難時のお取り扱い、補償される金額の限度額、対象になるものとそうでないものに注目しておくと、保険会社に連絡するべきかどうか、ご自身で判断する一助になるでしょう。ぜひ、こちらも参考にご確認ください。

アクサダイレクトで
補償されるもの、されないもの

補償されるもの

車両保険金

ご契約のお車が偶然の事故によって損害を被った場合に、その損害を補償するものです。

例えば、修理代を請求する相手が分からない、自分に非がないにもかかわらず修理代を自分で負担しなければならない場合であっても補償を行ないます。また、盗まれたお車が戻ってこない場合は全損の扱いとなり、車両保険金額の全額をお支払いします。

全損の場合は免責金額を差し引かずにお支払いします。

車両全損時
臨時費用保険金

ご契約のお車が全損となった場合(車両保険金の支払いが発生した場合)にお支払いします。

代車等費用保険金

盗難によりご契約のお車が使用できなくなった場合は、盗難届の提出日からお車を使用できない期間(*)に対し、を代車等費用保険金としてお支払いします。

盗難届の提出日から最初の3日間は除きます。

車両保険付帯契約に自動でセットされる「被保険自動車の盗難に関する代車等費用補償特約」でお支払いするものです。「レンタカー費用補償特約」の発売に伴い、保険始期日2022年12月13日以降のご契約から「被保険自動車の盗難に関する代車等費用補償特約」は廃止となります。

身の回り品保険金

車両保険金の支払いが発生した場合、車内やトランクに積んだ身の回り品に生じた損害に対して、1事故につき10万円を限度に「身の回り品保険金」をお支払いします。

補償されないもの

身の回り品保険金のお支払いが生じた場合でも、以下の内容については対象外となります。

ご契約の自動車の付属品、燃料タンク内の燃料、通貨、有価証券、預貯金証書、貴金属、宝石、書画骨董、設計書、稿本、運転免許証、動物、植物、事業を営む者がその事業に関連して預託を受けている物、コンピューター等の記録媒体に記録されているプログラムやデータ等

本ページに掲載の情報は、当社がお客さまに対して提供する保険商品またはサービスの内容にもとづきます。保険会社が提供する保険商品ごとに補償内容は異なります。
個々の事故状況を確認したうえで補償できる範囲を決定いたします。実際に支払われる保険金が異なる場合があります。

保険を使ったら等級はどうなる?

保険を使ったら等級はどうなる?

車上荒らしにあってしまった場合、車両保険による補償が受けられるとご説明しました。

しかし、「車上荒らしにあったものの、車の傷は軽微で、身の回り品も補償外のものだった」という場合、「保険を使ってしまうと翌年以降の等級が下がるのではないか?」と、保険会社へのご連絡をためらわれることがあるかもしれません。

基本的に、車両保険を使用した場合は3等級ダウンします。

しかし、盗難については1等級のダウンとなっています。具体的な保険料の違いは「等級制度まるわかりガイド」で詳しく解説していますので、ぜひそちらも参考にご覧ください。

等級制度まるわかりガイド

車検証が盗まれてしまったら

冒頭で車上荒らしの際に狙われやすいものを例示しましたが、「車検証が盗まれてしまった」というケースもあるようです。ただ、普段の生活で車検証が必要な場面はほとんどないため、「盗まれてしまっても実害がないのでは…」と思われる方も少なくないかもしれません。

車検証は、正式名称を「自動車検査証」と言い、その自動車の所有者や誰が使用しているかを明らかにし、検査時点で自動車が保安基準に適合していたことを証明する大切な書類です。公道を運転する際は必ずこれを携帯しておかなければならない、という点では、“自動車にとっての免許証”みたいなものだと言えるでしょう。そのため、すぐに再発行してもらう必要があります。

再交付の手続き自体は購入時同様に運輸支局(軽自動車の場合は、軽自動車検査協会)で可能で、申請すれば原則その日のうちに再発行されます。

申請に必要な書類は、以下の①〜⑤で、①と②は運輸支局等の窓口またはインターネットでダウンロードすることもできます。③は、運輸支局内で購入することが可能です。

  • 申請書 OCR第3号様式
  • (盗難の)理由書
  • 手数料印紙
  • 自動車を使用している方の印鑑
  • 使用者の本人確認をする書面(運転免許証、健康保険証、パスポート、外国人登録証明書、顔写真付き身分証明書など氏名および住所が確認できる身分証明書のうちいずれか)

なお、もし本人以外が対応する場合は、委任状や本人確認書類が別途必要になります。

車検証の再発行の詳細についてはこちらをご参照ください。

車上荒らしにあわないために

車上荒らしにあわないために

ここまで、車上荒らしにあってしまった場合の対応方法や補償範囲などについてお伝えしてきました。しかし、最も大切なことは「車上荒らしにあわないように注意すること」です。そのためにも、最後に以下の2点を押さえておきましょう。

発生場所は住宅と駐車場で5割!

警察庁のサイトで公開されている「令和3年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和3年中の「車上ねらい」の発生場所は住宅(自宅車庫)(32.9%)駐車場・駐輪場等(21%)、道路上(15.7%)の順になっています。

この情報を見る限り、自動車のオーナーになったら「駐車する場所を問わず、誰にでも車上荒らしにあうおそれがある」と心得ておく必要がありそうです。

引用元:警察庁 令和3年の刑法犯に関する統計資料 46P「自動車」図表:2-3-3-ア-2(施錠状態・発生場所別車上ねらい認知件数)より

車上荒らしが起こりやすい時間帯には特に注意!

先ほども紹介した「第22回 自動車盗難事故実態調査結果」によると、盗難発生時間帯は深夜から朝(22-9時)に偏る傾向があるとの結果が出ています。

狙われやすい時間帯も含め、できるだけ車上荒らしにあわないようにするには、車内に貴重品等を置いておかないことが重要です。さらにセキュリティを強化したい場合は、警報や通報システムのような車の装置を強化したり、人感センサーで明かりがつく照明などを活用して駐車する環境の防犯力を高めることも大切です。

このように車上荒らしが起こり難い環境を選んだり作ったりして、ご自身の資産としての愛車を守り、そこに詰まったさまざまな思い出を守る努力をしていきましょう。

車上荒らしの被害は、日頃から「車内に貴重品を置きっぱなしにしない」ことを徹底することで十分回避できる可能性があります。ドライバーは同乗者にも注意を促すようにし、少しでも犯罪の被害にあわないようにしましょう。

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本ページに掲載の情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、文中で説明している保険の種類や補償内容は当社が提供する保険商品にもとづきます。保険会社が提供する保険商品ごとに補償内容は異なります。

記載の情報は2023年5月時点の内容です。

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