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型式別料率クラスとは

更新日:2023年9月26日

公開日:2018年8月9日

型式別料率クラスとは
Emma

自動車保険の保険料を算出するためにはさまざまな要素がありますが、その1つとして車の「用途車種・型式」があります。そして、それぞれの「型式」ごとに算出された、保険料設定のための区分を「型式別料率クラス」といいます。

ここでは、型式別料率クラスが保険料にどのように影響するのかをご紹介します。

型式別料率クラスとは

型式別料率クラスとは、車の型式ごとに事故実績などから算出した事故に対するリスクをクラス別に設定したものです。車ごとの特性や、その車のユーザー層などにより、事故の発生頻度や損害の程度には差が生じます。自動車保険では、損害保険料率算出機構の算出する型式別料率クラスを採用することで、公平な保険料の設定をしています。

なお、アクサダイレクトの料率クラス制度については、重要事項説明書の「料率クラス制度」をご参照ください。

型式別料率クラス

型式別料率クラス

型式別料率クラスには「車両保険」「対人賠償保険」「対物賠償保険」「傷害保険(人身傷害保険・搭乗者傷害保険)」の4項目が設定されており、それぞれ用途車種が「自家用普通乗用車」と「自家用小型乗用車」は1〜17の17段階、「自家用軽乗用車」は1~3の3段階に区分されています。保険証券などには「車両クラス6・対人クラス6・対物クラス8・傷害クラス8」のように記載されています。

型式別料率クラスの数値が大きければ大きいほど、保険料が高くなります。

型式別料率クラスの例

例として、コンパクトカーと高級車・スポーツカーにおいては、以下のように型式別料率クラスが異なります。

型式別料率クラス(例)

コンパクトカー
コンパクトカー

型式別料率クラスのイメージ

対人 対物 傷害 車両
5 5 9 6

コンパクトカーでは、型式別料率クラスの数値が小さい傾向にあります。

高級車・スポーツカー
高級車・スポーツカー

型式別料率クラスのイメージ

対人 対物 傷害 車両
11 10 7 15

高級車やスポーツカーは盗難の対象になりやすく、修理費が高額になるケースもあるため車両保険の型式別料率クラスの数値は比較的大きい傾向があります。

自動車保険で型式別料率クラスが適用される車

型式別料率クラスは自動車保険の保険料を決定する大きな要素ですが、実はすべての車に適用されているわけではありません。型式別料率クラスが採用されているのは、用途車種が「自家用普通乗用車」、「自家用小型乗用車」および「自家用軽四輪乗用車」の自動車のみです。
この3種類の自家用乗用車については、自動車全体の中でも保有台数が多く、さまざまな形状や構造・性能の自動車が存在します。そのため、型式別料率クラスを用い、細かく区分することで適正かつ公平な保険料算出ができるような仕組みになっています。

対象
  • 自家用普通乗用車

    自家用
    普通乗用車

  • 自家用小型乗用車

    自家用
    小型乗用車

  • 自家用軽四輪乗用車

    自家用
    軽四輪乗用車

対象外
  • 自家用軽四輪貨物車

    自家用
    軽四輪貨物車

  • 自家用小型貨物車

    自家用
    小型貨物車

  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)

    自家用普通貨物車
    (最大積載量
    0.5トン以下)

  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)

    自家用普通貨物車
    (最大積載量0.5トン超
    2トン以下)

  • 特種用途自動車(キャンピング車)

    特種用途自動車
    (キャンピング車)

型式別料率クラスはどのように決まる?

型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構によって毎年見直されています。より適正かつ公平な保険料負担とするために、直近の事故発生状況を反映し、事故の少ない型式は低いクラスへ、事故の多い型式は高いクラスへ変更されます。

一方、新しく発売された型式については、過去の実績がないため、排気量などにもとづきクラスが決定されていきます。

2025年に軽自動車の型式別料率クラスが7クラスに変更

2025年1月1日以降、自家用軽四輪乗用車における型式別料率クラスが、現行の3クラスから7クラスに拡大されます。これは、軽自動車のユーザー層と車の安全性能が多様化し、現行のクラス1~3よりも事故のリスクが低い型式やリスクが高い型式が見られるようになったためです。

リスクが低い型式なのにリスクが高い型式と保険料が同じになってしまわないよう、現行のクラス1よりもリスクの低いクラスが2つ、現行のクラス3よりもリスクの高いクラスが2つずつ追加されます。このようにして、保険料負担の公平化が図られます。

型式別料率クラスの変化で、
事故がなくても自動車保険の保険料が上がる可能性が

前述のとおり、型式別料率クラスは年に一度見直しが行われます。そのため、自分自身は1年間事故を起こしていないのに、型式別料率クラスの数値が大きくなったことにより、保険料が高くなってしまうことがあります。

満期を迎える際に、保険会社から通知された翌年の保険料が高くなっていた場合は、型式別料率クラスの確認をしてみましょう。

型式別料率クラスの変化で、事故がなくても保険料が上がる可能性

ご紹介した型式別料率クラスは一例ですので、あらかじめご了承ください。

型式別料率クラスの調べ方

型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のウェブサイトから調べることができます。検索に必要な「メーカー・車種」や「型式」は車検証に記載されているため、そちらよりご確認ください。
なお、各保険会社で使用している料率クラスが異なる場合がございます。適用されている料率クラスを確認したい場合は、ご加入中の保険会社に問い合わせることをおすすめします。

アクサダイレクトでは損害保険料率算出機構の算出する「型式別料率クラス」を採用し保険料を算出しています。

自動車保険の型式別料率クラスに関連したよくある質問

  • 型式別料率クラスが見直されると、保険料は必ず上がるのでしょうか?

    必ずしも上がるとは限りません。型式別料率クラスは年に1回見直しされており、その型式の直近の保険データにもとづくリスク実態と、適用しているクラスが見合っているかどうかを踏まえて算出されています。事故のリスクが高くなった型式については、料率クラスの数値が大きくなってしまうため、ご自身が保険を使っていなくとも翌年の保険料が上がってしまう可能性があります。

  • 保険を使っていないのに、保険料が上がったのはなぜですか?

    無事故で補償内容が同じなのに保険料が上がってしまう理由としては、「お車の料率クラス(型式別料率クラス)が上がった」「主に運転される方の年齢が上がった」「各保険会社が設けている割引が適用されなくなった」「保険料が改定された」など、さまざまな要因がございます。保険料の値上がりが気になる場合は、ご加入中の保険会社に確認してみるとよいでしょう。
    詳しくは、事故がないのに保険料が上がりました。をご覧ください。

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本ページに掲載の情報は、当社がお客さまに対して提供する保険商品またはサービスの内容にもとづきます。保険会社が提供する保険商品ごとに補償内容は異なります。

記載の情報は2023年9月時点の内容です。

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