自動車保険
Emmaの自動車保険お役立ち情報
車両保険で修理費用はどこまで支払われる?使うと良い場合とは?
更新日:2024年11月7日
公開日:2022年6月30日
「スーパーで家族そろって楽しくお買い物。でも、駐車場に戻ってきたら、自分の車に傷がつけられていた」「はじめて通った道で迷ってしまい、ナビばかり見ていたために車をぶつけてしまった」などという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
普段からていねいに注意深く運転しているのに、自分の大切な車に傷がつくとショックが大きいと思います。このようなときに役立つのが「車両保険」です。ここでは、ご自身のお車の損害を補償する車両保険とその選び方、また実際に損害があった際の修理の流れや保険金の請求方法などについてご説明します。
車両保険について
車両保険とは自動車保険の補償の一つで、ご自身のお車の損害を補償するものです。車両保険をつけるかどうかはご自身で決めることができます。
アクサダイレクトの車両保険の種類や補償内容など詳細については以下からご確認ください。
車の修理費用は車両保険でどこまで支払われる?
どこまで修理費用を払ってもらえるかは、車両保険の種類によって異なります。
車両保険の種類には、補償範囲の広い「一般型車両保険」と、補償範囲を一部限定した「限定型車両保険」があり、補償される事故の範囲と保険料が異なります。
「限定型」は、車以外との接触事故や、自分で運転を誤ってガードレールにぶつけたり、自宅の車庫に接触したりしたときのような単独事故の場合は、保険金が支払われません。「一般型」に比べ、補償範囲が限定されている分、保険料は抑えられます。
ただし、火災・爆発や、台風・竜巻・洪水・高潮、飛来・落下してきた物との衝突や盗難、落書き・窓ガラス破損などによる損害については、「一般型」でも「限定型」でも補償されます。
ここに載せている事故は一例です。限定型の車両保険で補償されない事故については、それぞれの保険会社へご確認ください。
「一般型」「限定型」に関わらず、次のような場合は車両保険の保険金は支払われません。
- 地震・噴火またはこれらによる津波
- 暴動・戦争・内乱などによる損害
- 故意または重大な過失による事故の損害
- 酒酔い運転や無免許運転によって起こした事故の損害
など
なお、アクサダイレクトでは、地震・噴火またはこれらによる津波によりお車が全損となった場合もカバーできる「地震・噴火・津波危険『車両全損時一時金』特約」をつけることができます。
また、車両保険では、「免責金額」についても注意する必要があります。一般的に保険でいう「免責」は、保険会社が保険金を支払う責任を負わないという意味です。つまり、車両保険の免責金額とは、保険会社が支払わずにお客さまにご負担いただく金額になります。
免責金額のパターンは保険会社によって異なりますが、事故の回数に関わらず一定金額が免責金額となる定額方式や、1回目の事故の免責金額よりも2回目以降の事故の免責金額を高くする増額方式などがあります。1回目の事故の場合は免責金額をゼロにして全額修理費用を保険会社に払ってもらい、2回目の事故の場合は、免責金額10万円を自己負担する、といった方法です。
免責金額を設定している場合は、事故時に自己負担が発生しますので、契約内容をきちんと把握しておきましょう。
車両保険の種類、免責金額の設定によって、どこまで保険金が支払われるかは変わってきますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
車両保険の「一般型」「限定型」という名称は、保険会社によって異なる名称の場合があります。
全損した場合は?
「全損」と聞くと車が修理不可能な状態になってしまったことを想像されると思います。これは「物理的全損」と呼ばれています。車が盗難にあった場合も物理的全損の扱いとなります。
全損にはもう一つ「経済的全損」があります。これは、車の修理費用が車両保険金額を上回ってしまった状態を言います。
いずれの全損も、契約時に設定した車両保険金額を限度として保険金が支払われます。車両保険金額は車両の時価相当額ですが、保険会社によって選択できる金額は異なります。
また、車両保険金以外に全損時の臨時費用や車の積載物を補償する費用などが支払われる場合もあります。これらの補償が車両保険に含まれている場合もあれば、オプションでつけなければならない場合もあります。補償内容は保険会社によってさまざまですので、修理だけでなく全損のときに支払われる保険金についてもきちんと確認しておくと安心です。
なお、アクサダイレクトの車両保険には、お車の積載物を補償する身の回り品保険がついています。また、ご契約のお車が全損となった場合、車両保険金とは別に臨時費用をお支払いする車両全損時臨時費用補償特約が自動でセットされます。「身の回り品保険金」「車両全損時臨時費用保険金」はいずれも車両保険金とあわせてのお支払いとなりますので、詳しくは以下からご確認ください。
全損について詳しくはこちらもご確認ください。
車両保険を使うとよい場合
高い保険料を払ってつけた車両保険なら、いかなるケースでも使うべきでは?と思われるかもしれません。しかし、保険を使うと等級が下がり、翌年の保険料に影響がでます。ここでは、どういうときに車両保険を使うべきかご紹介します。
支払われる保険金額が翌年以降の保険料の増額分を上回る場合
車両保険を使うと、事故の種類によって等級が1等級または3等級下がるため、翌年の保険料が高くなります。また、下がった等級にあわせて、翌年から事故有係数が1年または3年間適用されるため、7等級以上のご契約については、同じ等級でも、無事故の場合と事故ありの場合で、保険料の割引率が変わってきます。
保険を使った場合、翌年以降どの程度保険料が増額するか保険会社に試算してもらうことができますので、保険料の増額分よりも支払われる保険金額の方が高い場合は、車両保険を使うとよいでしょう。
対物賠償保険を使う場合
お車の修理費用が少額だったり、免責金額が設定されていて支払われる保険金額が少額の場合など、保険料の増額分よりも支払われる保険金額の方が低い場合は、保険を使わない方がよいケースがあることをお伝えしました。では、車同士の事故など事故の相手方がいる場合はどうでしょうか。
例えば、追突事故などで相手方の車に対して法律上の損害賠償責任が生じた場合、保険会社がお客さまに代わって事故の相手方と示談交渉を行い、対物賠償保険の保険金をお支払いするのが一般的な流れとなります。対物賠償保険は3等級ダウン事故として扱われますので、車両保険を使わない場合でも等級が3つ下がることになります。そのため、対物賠償保険を使う場合は、支払われる車両保険金額の大小に関わらず車両保険も使うとよいでしょう。
車両保険を使う場合と使わない場合の保険料の違い
事故を起こして保険を使った場合、無事故のときと翌年以降の保険料にどのくらいの差が出るのでしょうか。アクサダイレクトの場合、コンパクトカーに乗っている30代男性を例にあげるとこれだけの差が出ますので、参考にしてください。
30代男性
コンパクトカーの場合
もしも無事故だったら | 3等級ダウンの事故を起こすと | |||
---|---|---|---|---|
等級 | 年額保険料 | 等級 | 年額保険料 | |
本年度 | 無事故10等級 | 48,380円 | 無事故10等級 | 48,380円 |
次年度 | 無事故11等級 | 46,910円 | 3等級ダウン事故事故あり7等級 | 72,840円 |
2年後 | 無事故12等級 | 45,440円 | 事故あり8等級 | 70,120円 |
3年後 | 無事故13等級 | 44,710円 | 事故あり9等級 | 67,950円 |
4年後 | 無事故14等級 | 43,970円 | 無事故10等級 | 48,3800円 |
5年後 | 無事故15等級 | 43,240円 | 無事故11等級 | 46,910円 |
合計272,650円 | 合計354,580円 |
もしも無事故だったら | ||
---|---|---|
等級 | 年額保険料 | |
本年度 | 無事故10等級 | 48,380円 |
次年度 | 無事故11等級 | 46,910円 |
2年後 | 無事故12等級 | 45,440円 |
3年後 | 無事故13等級 | 44,710円 |
4年後 | 無事故14等級 | 43,970円 |
5年後 | 無事故15等級 | 43,240円 |
合計272,650円 |
3等級ダウンの事故を起こすと | ||
---|---|---|
等級 | 年額保険料 | |
本年度 | 無事故10等級 | 48,380円 |
次年度 | 3等級ダウン事故事故あり7等級 | 72,840円 |
2年後 | 事故あり8等級 | 70,120円 |
3年後 | 事故あり9等級 | 67,950円 |
4年後 | 無事故10等級 | 48,380円 |
5年後 | 無事故11等級 | 46,910円 |
合計354,580円 |
無事故のときと比較すると、
5年間で81,930円も違いが...
保険料について
2024年9月3日時点の割増・割引率を元に簡易的に算出した保険料イメージです。実際の保険料とは異なりますので、ご了承ください。今後、割増・割引率は改定される場合があります。
保険を使った場合、翌年以降どの程度保険料が増額するか保険会社に試算してもらうことができますので、車両保険を使うかどうか悩まれている際は、保険会社に相談してみてください。
修理までの流れ
お車を修理する場合、普段から利用しているディーラーや修理工場などを使うこともできますし、保険会社が紹介する修理工場を使うこともできます。保険会社が紹介する修理工場を利用すると、車の引き取りや納車を無料で行ってくれるほか、代車の提供、修理費用の割引など、さまざまな特典・サービスがつくことがあります。特典・サービス内容は保険会社によって異なりますので、よく比較、確認された方がよいでしょう。代車については車種が指定できないことが多いのでご注意ください。
修理するまでの流れは、一般的には以下のとおりです。保険を使う場合は、保険会社がお車の損害確認を行う必要があるので、まずは保険会社に連絡しましょう。
自走が不可能な場合は、レッカー車で運びますので、保険会社にご相談ください。
代車の提供に関しては、修理工場によって対応が異なります。お車を預けられる修理工場にご相談ください。保険会社が紹介する修理工場で修理される場合は、保険会社にご相談ください。
保険会社が紹介する修理工場以外で修理したときは?
普段から利用しているディーラーや修理工場で修理した場合でも、車両保険金は支払われます。ただその場合は、保険会社が紹介する修理工場で修理する場合に提供されるさまざまな特典・サービスは利用することができませんのでご注意ください。
アクサダイレクトの対応は以下からご確認ください。
保険金の請求方法
事故などでお車に損害が生じた場合は、保険会社に連絡します。保険会社がお車の損害確認を行い、損害額が確定すると保険金が支払われます。保険金請求に必要な書類といえば、保険金請求書が代表的ですが、ご請求内容によっては省略できることもあります。保険金請求書が必要な場合は速やかに保険会社に返送しましょう。
アクサダイレクトの保険金請求書の書き方については以下からご確認ください。
修理に備えた車両保険の選び方
事故といってもその内容はさまざまです。車を自宅車庫の塀にこすってしまったというような軽微な事故から、車同士がぶつかり自走できなくなってしまうほどの事故もあります。
まずは、どういう事故で補償してもらいたいか考える必要があります。お車が新車でまだあまり慣れていないような場合やご自身の運転が少し未熟だと思われる方は単独事故も補償される「一般型」を選んだ方が安心ですし、運転には自信があるので保険料を抑えたいという方は補償範囲を限定している「限定型」を選ぶとよいかもしれません。
車両保険の選び方について詳しくは、以下からご確認ください。
まとめ
車の修理費用が車両保険でどこまで支払われるかは、車両保険の種類や免責金額の有無によって変わってきます。また、支払われる保険金額によっては、翌年以降の保険料の増額分と比較して、保険を使わない方がお客さまの金銭的負担が少ないケースもありますので、保険を使うかお悩みの際は、保険会社に相談してみましょう。
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