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車の維持費は結局いくら?
維持費にかかる主な費用と節約のコツ

更新日:2023年9月12日

公開日:2020年12月24日

車の維持費は結局いくら?維持費にかかる主な費用と節約のコツ
Emma

車を買うときに多くの方を悩ませるのが、車の維持費。税金や保険、燃料代など、「結局いくらかかるんだろう?」と気になるのではないでしょうか。
しかしながら、車の維持費はお住まいのエリアや車種によって、大きく異なるのが実情です。
そこで、本記事では車の維持にかかる主な費用と税金等の数字、それらを節約するためのコツや、ガソリン車とは異なる税制があるエコカーについてご紹介します。

主な車の維持費

車の維持費は、車種やお住まいの地域、車の利用状況によって異なりますが、大きく分けて4つの費用を計算することで大体の金額が分かります。
「税金」「メンテナンス費用」「走行に関する費用」「保険」です。

税金
【自動車税・軽自動車税】と【自動車重量税】の2つの税金がかかります。
メンテナンス費用
車検や洗車代金などのお手入れ費用。
走行に関する費用
ガソリン代や高速道路料金、駐車場代。
自動車保険
【自賠責保険】の他に、安心して乗るために【任意保険】の加入が必要です。

それでは、詳しく見ていきましょう。

税金

車の重量や排気量、経過年数、減税措置などによって大きく変わります。車の購入時にしっかり確認したいポイントです。

自動車税・軽自動車税

自動車税は年1回必要となり、排気量などによって異なります。
新たに車を購入する際は、自動車税まで含めて車種を検討すると維持費の節約につながります。
なお、自家用の軽自動車は10,800円と一律の金額になっています。

自家用の乗用車(登録車)の自動車税(種別割)の税率表
総排気量 2019年9月30日以前に新規登録を受けた
自家用の乗用車(登録車)
2019年10月1日以降に新規登録を受けた
自家用の乗用車(登録車)
1.0L以下 29,500円 25,000円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 30,500円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 36,000円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 43,500円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 50,000円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 57,000円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 65,500円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 75,500円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 87,000円
6.0L超 111,000円 110,000円

この税率表は、自動車税グリーン化特例の適用を受けない自動車の税率の抜粋です。

四輪の軽自動車税率(年額)一覧
車の用途 2015年3月31日以前に
新規検査を受けた車
2015年4月1日以後に
新規検査を受けた車
自家用 7,200円 10,800円

この税率表は、自動車税グリーン化特例の適用を受けない軽自動車の税率の抜粋です。

自動車税についてもっと詳しく知りたい方は…
自動車保険お役立ち情報「自動車税・軽自動車税」

自動車重量税

自動車税と混同しがちですが、こちらは車検のたびに納付する国税です。
車両の重量によって異なり、0.5トン増えるごとに税額が増加します。例えば、2年目の1トン以下のコンパクトカーなら8,200円、1トンを超えるミニバンなら16,400円、2トンを超えるSUVなら24,600円と、車種によって大きく幅があります。
さらに経過年数によって税金が変わるなど計算が複雑なため、車の購入時には入念に確認をしましょう。

3年自家用
車両重量 / 区分 エコカー エコカー
(本則税率から軽減)
エコカー外
50%減 25%減 軽減なし
0.5トン
以下
免税 3,700円 5,600円 12,300円
〜1 7,500円 11,200円 24,600円
〜1.5 11,200円 16,800円 36,900円
〜2 15,000円 22,500円 49,200円
〜2.5 18,700円 28,100円 61,500円
〜3 22,500円 33,700円 73,800円
2年自家用
0.5トン
以下
免税 2,500円 3,700円 8,200円
〜1 5,000円 7,500円 16,400円
〜1.5 7,500円 11,200円 24,600円
〜2 10,000円 15,000円 32,800円
〜2.5 12,500円 18,700円 41,000円
〜3 15,000円 22,500円 49,200円
1年事業用
0.5トン
以下
免税 1,200円 1,800円 2,600円
〜1 2,500円 3,700円 5,200円
〜1.5 3,700円 5,600円 7,800円
〜2 5,000円 7,500円 10,400円
〜2.5 6,200円 9,300円 13,000円
〜3 7,500円 11,200円 15,600円

出典:国土交通省ウェブサイト 新車新規登録等時における自動車重量税の税額

お手持ちの車の重量税を計算する場合は、国土交通省の「次回自動車重量税額紹介サービス」(*)が便利です。

国土交通省 次回自動車重量税額照会サービス

メンテナンス費用

車を維持するためのお手入れ費用です。快適に乗るためには、車検以外にも洗車やオイル交換などのケアが大切です。

車検時費用

車検は新車登録から3年間有効、以降は2年ごとに受ける必要があります。
また、点検時に修理が必要になった場合は、別途部品代や修理費がかかります。

  • 法定費用
    法律に基づいて必要になる費用です。どこで車検を受けてもかかる費用です。

    • 自動車重量税上記でご説明した重量税がかかります。
    • 自賠責保険24ヵ月の普通車17,650円、軽自動車17,540円(離島および沖縄県を除く)
    • 継続検査手数料(印紙・証紙代)1,200円〜2,300円程度

    引用元:金融庁ウェブサイト第146回自賠責保険審議会-資料2
    国土交通省 関東運輸局 検査手数料一覧表

  • 車検基本料金
    車検を依頼するディーラーやガソリンスタンド、車検専門店によって大きく変わります。
日々のメンテナンス費用
  • オイル交換
    ついつい忘れがちなオイル交換。オイルが劣化するとエンジンに負担がかかってしまいます。適切なタイミングで交換しましょう。

  • 洗車
    自動洗車機か手洗いか、またはコーティングや足回り洗浄などのオプションによって値段が変わります。

  • 点検・整備
    「パンクしたかも」「ヘッドライトが切れた?」「ブレーキの利きが甘くなったかも…」
    その都度修理費用が必要になります。

走行に関する費用

ガソリン代
(燃料費)

ガソリン代の計算方法(1年分): 年間走行距離÷1Lあたりの走行距離×ガソリン単価
電気自動車の場合は電気料金、ディーゼルエンジンの場合は軽油代が必要になります。燃費は車の利用状況や車種によって異なりますし、燃料の単価は社会状況によって大きく変動します。

高速道路料金

利用に応じてかかります。

駐車場料金

月極駐車場の他、必要に応じて出先でのコインパーキング代金などがかかります。
自宅駐車場の場合は不要、月極金額は地域によって幅があります。

保険

車に関する保険は大きく2種類。法律で義務づけられている自賠責保険と、任意加入の自動車保険があります。

自賠責保険

強制保険とも言われる「必ず入らなければならない保険」で、車検時に納付します。万一の事故による被害者を救済することを目的としているため、補償される範囲は対人事故の法律上の損害賠償責任部分となります。ご自身のケガや他人の車やモノを壊したなどについては補償されません。

任意保険

任意で加入する自動車保険となり、自賠責保険の補償ではカバーしきれない対人・対物・車両の損害賠償責任部分など、備えたい対象や目的に対して幅広く補うことができます。保険料は車やドライバーのリスク要因(事故に遭う確率や予測される損害の大きさ)などを考慮して決定されます。各保険会社によってリスクの要因の設定や評価基準など異なるため、入念なチェックが大切です。

エコカー、電気自動車の維持費は?

エコカー、電気自動車の維持費は?

環境に配慮し、二酸化炭素などの排出ガスを抑える設計の“エコカー”は燃費も優秀ですが、節税の面でも一役買ってくれます。国土交通省では、「排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車」を対象に、期間限定で性能に応じて自動車重量税を25%から100%減免する「エコカー減税」を導入しています。

引用元:国土交通省 エコカー減税

エコカーの種類

EV

電気自動車。家庭の充電設備やスタンドなどから充電池を充電。電気モーターで走行します。

HV

ハイブリッド車。電気モーターとガソリンエンジンの両方を搭載。エンジンと電気の2つのモーターを使い分けて効率的に動かします。

PHV

プラグインハイブリッド車。家庭用のコンセントなどからの充電が可能なハイブリッド車。

FCV(FCEV)

燃料電池自動車。燃料電池を搭載し、電気モーターで走行します。水素と酸素が動力源であり、排出されるのはおもに「水」で二酸化炭素の排出はゼロ。

他にも天然ガス自動車、クリーンディーゼル車など、日進月歩で開発が進んでいます。

燃費(電費)について

まず燃料代が変わります。たとえばEV(電気自動車)を選んだ場合は、ガソリン代の代わりに電気代がかかります。充電料金は、お住まいの地域や契約によって異なります。

電費7.0km/kWhの電気自動車の場合、年間約45,000円が目安です。(年間1万km走行、電気料金31円/kWhと仮定)

ガソリン車より高く感じるかもしれませんが、車メーカーや車種によっては月額で充電し放題のプラン、いわば燃料のサブスクリプション(定額制)があったり、暮らしの電気料金プランを見直すことで格安になることもあるようです。
また、初期費用はかかりますが、ガソリン車では必須のエンジンオイル交換は不要となり、メンテナンスが必要となる箇所がガソリン車より少ないともいわれてます。

税金について

例えば電気自動車の自動車税なら、税の区分が最低限の1リッター以下となり、25,000円となります(別途自動車重量税がかかります)。
そのほか、環境性能に優れたエコカーには各種減税措置が用意されています。

【グリーン化特例】(2026年3月31日まで)
対象車で新車新規登録を行った場合、翌年度分の自動車税が50〜75%軽減されます。
【エコカー減税】(2026年4月30日まで)
対象車で新車新規登録を行うと、燃費性能によって25%軽減〜100%免除の措置が執られます。

車の維持費を節約するには

車の維持費を節約するには

車を維持する上では、車検の法定費用や駐車場など、どうしても削れない費用が発生します。そのぶん、見直す余地がある項目をしっかりチェックすることで、トータルの維持費を抑えましょう。

高速代を節約

「平日朝夕割引」「休日割引」など、ETC割引を活用するとお得です。また、東名高速などの高速自動車国道は長距離割引が設定されており、100kmを超えると200kmまで25%割引、200kmを超える部分は30%割引になります。
高速代は利用する区間はもちろん、時間帯によっても値段が変わるため、NEXCO等各高速道路機関が提供する、「高速料金・ルート検索」等のサービスを活用することで節約できます。

引用元:NEXCO東日本(ETC 平日朝夕割引)
NEXCO中日本(東名高速道路・名神高速道路などの高速国道における通行料金について)

税金を節約

先述のとおり、車の年数によって税金も増加します。13年を超える車は税額が高くなるため(15〜20%)、もし中古車を購入する時は、忘れずに「新車登録年」の確認をしましょう。
また、環境性能の高い車を購入すると、自動車税、自動車重量税の減税につながることもあります。国による利用促進を目的に自動車税の負担を時限的に軽減する特例措置として、エコカー減税(2026年4月まで)、環境性能割(2026年3月まで)がありますので、チェックしてみましょう。

引用元:経済産業省 エコカー減税

燃費・電費を節約

ガソリン代を節約するには、ガソリンスタンドのポイントカードを作る、割引レシートを小まめに活用するなど、小さな積み重ねが功を奏します。
エコカー、電気自動車については、昼間車で出かけて夜ご自宅で充電する場合は、夜間電気代が安くなるプランに変更するなど、現在の暮らしの電気を上手に利用してみましょう。

車検で節約

とことん節約するなら、ユーザー自身が車検場に車を持ち込んで車検を受ける「ユーザー車検」という選択肢もあります。
ただし、点検・整備や、納付書等書類の準備などの事前準備が必要です。事務手数料等が不要で最低限の費用で車検を受けることができますが、慣れない方はプロに任せた方が安心。ディーラーや修理工場以外にも、行きつけのガソリンスタンドやカーショップでの車検代行を検討すると安くなることもあります。

任意保険の見直しで維持費を削減できることも

選び方によって大きく費用が変わる任意保険も、節約ポイントとなります。
車の利用状況はライフステージによって、大きく変化します。家族が増えた、お子さんが独立して家の車を運転しなくなった、運転者の年齢が変わった、通勤先が変わったなど、状況の変化に応じて保険の内容をしっかりと見直すのが節約のコツ。また、代理店型とネット型でも保険料は異なることがあります。

「車を購入してから一度も保険の内容を見直していない」という方は、一度きちんと確認してみると、節約へとつながるかもしれません。

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記載の情報は2023年9月時点の内容です。

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