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自動車保険の特約にはどんな種類があるの?

更新日:2024年5月15日

公開日:2020年12月22日

自動車保険の特約にはどんな種類があるの?
Emma

自動車保険を選んでいるとたびたび「特約」という言葉を目にすると思います。どんなものか気にはなっているものの、なかなか調べられずにいて、検討が後回しになってしまう場合もあるようです。

しかし、さまざまな種類がある特約をしっかり確認し、ご自身にあったものを選ぶことでカーライフがより安心なものとなれば、これまでよりも興味がわいてくるのではないでしょうか?
ここでは、自動車保険の特約の種類や選び方などについてご紹介します。

自動車保険の「特約」とは

自動車保険の「特約」とは

「特約」について詳しく知るためにも、改めて「自動車保険」について確認しておきましょう。

すべての自動車(二輪・原付を含む)に加入が義務づけられている「自賠責保険(強制保険)」に対し、それだけではカバーしきれない部分を補うために任意で加入するのが「自動車保険(任意保険)」です。

自動車保険の補償には、①相手方への補償、②ご自身や同乗者への補償、③ご自身のお車などへの補償と、大きく3つの区分があり、それぞれに対して「基本補償」として一般的に7つの保険が紐づいているという構成で成り立っています。

自動車保険(任意保険)の構成

  • 1.相手方への補償
    対人賠償保険、対物賠償保険
  • 2.ご自身や同乗者への補償
    人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険、無保険車傷害保険
  • 3.ご自身のお車などへの補償
    車両保険

保険会社によっては「特約」として提供している場合があります。

例えば、ご自身が運転していて対向車と衝突してしまったとします。その場合、相手方やお車の損害を賠償(弁償)しなければいけなくなってしまったり、ご自身や同乗者もケガを負ったり、愛車に傷がつくかもしれません。普段、事故はあまり自身には関係ないと思っていても、思いもよらないトラブルに遭遇して、高額な賠償金が発生してしまう場合もありえるのです。

このような万が一に備えて7つの保険が基本補償となっていますが、さらに補償を充実させたい場合に、特約があります。特約には、補償を充実させることができることはもちろん、ご自身が必要としない補償を制限することができるものもあります。特約を上手にセットすることで、ご契約者さま自身に合わせた補償を選べるようになっています。

特約の選び方

特約の選び方

「基本補償さえつけておけばひとまずは安心。特約はなくてもいいのでは?」と考える人も少なくはないでしょう。また、実際に特約を選ぼうと思っても、さまざまな種類があり、どれを選べばいいのか分からないと困ってしまう場合もあるでしょう。

そこで、特約をつけるべきかの判断はもちろん補償内容を精査して選ぶためにも、まずはご自身やご家族のお車の利用目的やライフスタイルなど考えた時に、どのような補償が必要となるかを明らかにしてみましょう。そのうえで、必要とした補償内容が基本補償でどこまでカバーできているのかを確認してみると、どのような特約を選ぶべきかがわかってきます。

それではどのような特約があるか、アクサダイレクトの商品をいくつかご紹介します。

弁護士費用等補償特約

注意深く運転していても偶然事故に巻き込まれ、「相手方との交渉がなかなかうまくまとまらない」というケースが起こりえます。このような偶然な事故を起こしても自動車保険に加入していれば、保険会社がお客さまに代わって相手方との交渉を行なう流れが一般的ですが、例えばいわゆる「もらい事故」のようにご自身の過失がゼロの場合は、保険会社がお客さまに代わって交渉することはできません。
長期間の協議が続くとなると、ご自身やご家族の負担はもちろん、日常生活にも影響が出てしまいかねません。そうした状況では、やはり弁護士などの専門家を頼ることが必要ですが、当然費用もかかります。このような場面で、ご自身(記名被保険者)やご家族(配偶者、記名被保険者または配偶者の同居親族もしくは別居の未婚の子)が弁護士などに相談したり、相手への損害賠償請求を弁護士に委任するために必要な費用の備えとなるのが弁護士費用等補償特約です。

日常生活賠償責任保険特約(示談交渉付)

日常生活の中で、ご自身(記名被保険者)やご家族(配偶者、記名被保険者または配偶者の同居親族もしくは別居の未婚の子)が偶然な事故により、他人を死傷させたり他人の財物(モノ)に損害を与えて法律上の損害賠償責任を負う場合もあります。そのような場面で発生した費用などについて補償する特約となります。お店の物を誤って壊してしまった、飼っているペットが他人に噛みついてしまった、自転車に乗って他人にぶつかってケガをさせてしまったなど、法律上の損害賠償責任を負ってしまうケースは思いのほか様々なケースが考えられます。

この特約は、アクサ安心プラス(ファミリープラス、レディースプラス、ペットプラスのいずれか)がセットされている場合、自動でセットされます。また、この特約を単独でセットすることもできます。

ファミリーバイク特約

ご自身(記名被保険者)やご家族(配偶者、記名被保険者または配偶者の同居親族もしくは別居の未婚の子)が125cc以下の原動機付自転車を運転する場合に、自動車保険にセットすることで補償が受けられる特約です。運転中に他人を死傷させたり他人の財物(モノ)に損害を与えて法律上の損害賠償責任を負う場合や、自損傷害事故について補償されます。基本的に、ご契約している自動車保険の一部の補償内容と同じ保険金額が支払われます。

この特約は補償内容が重複することがありますのでご契約にあたっては補償内容を十分ご確認ください。

地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約

災害がいつ起こるか分からない日本では、地震や噴火などに備えが必要な地域も少なくありません。しかし、自動車保険の基本補償である車両保険ではそれらが原因で車の損害が生じても補償範囲となりません。車両保険にセットすることで、地震、噴火、またはこれらによる津波によってご契約の自動車が全損した場合に一時金をお支払いする特約となります。

車両新価特約

車両保険の対象となる事故によりご契約のお車に大きな損害が生じた場合、新車保険金額(*)を限度に保険金をお支払いする特約です。
車両保険をセットする際に決める「車両保険金額」は、基本的にお車の年式が古くなるほど選択できる金額が低くなります。
例えば、お車を新車で購入したときの車両本体価格が300万円だった場合、初年度は300万円の車両保険金額が選べても、2年目3年目に新車購入時の金額は選べず、250万円、200万円、と選択できる金額が減った…という経験はありませんか?これは減価償却によるものです。
しかし、実際に新車を購入して2年目、3年目で車が全損になってしまった場合、同じグレードの車を新たに買いなおそうとしても、減価償却された車両保険金額では新車購入費用に届かない場合もあるかもしれません。
そんなとき、この車両新価特約をセットしていれば、新車のときと同等の金額を保険金として受け取り、新車購入時の負担を減らすことができます。

新車保険金額とは車両新価特約の保険金額のことをいいます。

この特約は以下のすべての条件を満たす場合にをセットできます。
・車両保険をセットした自家用8車種のご契約であること
・保険期間の末日の属する月が、ご契約のお車の初度登録年月の翌月から起算して61ヵ月以内であること

スポーツカー、高級車など当社が定める特定のお車については車両保険および車両新価特約をセットできないことがあります。

レンタカー費用補償特約

車両保険の対象となる事故によりご契約のお車に損害が発生した場合で、当社が指定するレンタカー会社よりレンタカーを代車として借りたときに、レンタカー費用(*)について保険金日額を限度に保険金をお支払いする特約です。

カーナビやチャイルドシートのオプション費用を含みます。レンタカーの使用に必要なガソリン代は含みません。

車両保険をセットした自家用8車種のご契約である場合、この特約をセットできます。

鍵交換費用補償特約

ご契約のお車のカギの盗難・紛失があった場合や、ご契約のお車が盗難後に手元に戻った場合で、以後のお車の盗難を防止するためにご契約のお車のカギおよび錠(シリンダーやイモビライザーの電子IDコードを含みます)を交換するときに保険金をお支払いする特約です。

車両保険をセットした自家用8車種のご契約である場合、この特約をセットできます。

詳細については、以下のページでご確認ください。

上記以外にも各保険会社にはさまざまな特約を用意しています。また、保険会社によって特約名や補償内容が異なることがあるので、詳しくは各社のウェブサイト等、確認してみましょう。

特約を選んでいくプロセスは、ご自身のライフスタイルについて深く考えたり、普段は意識していない運転のクセを振り返るなど、カーライフに潜むリスクを改めて確認することができます。また、より安全な運転を心がけるきっかけにもなると考えられます。

ご家族の状況、ライフスタイルの変化に合わせて
特約を見直そう

ご家族の状況、ライフスタイルの変化に合わせて特約を見直そう

ここまで特約の役割や選び方についてご紹介してきましたが、「特約の内容は見直す必要がある」ということも心に留めておいていただきたい点です。それは今と3年後、5年後、10年後の心配事は変わる可能性が大きいからです。

例えば、今はご自身だけがドライバーとして運転していても、将来的には家族が増えたり独立するなどで同乗者やドライバーが増えたり減ったりする可能性もあるでしょうし、お住まいの場所が変わって運転で生じるリスクの内容が変化することも考えられます。また、加齢にしたがって補償を受けたいと考える内容や範囲が変わることもゼロではないと想像できます。そのようなライフステージの変化があるからこそ、見直しは不可欠だといえます。

ライフスタイル、ライフステージが変わるタイミングは保険や特約を見直す機会と、頭の片隅に捉えておくことをおすすめします。

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本ページに掲載の情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、文中で説明している保険の種類や補償内容は当社が提供する保険商品にもとづきます。保険会社が提供する保険商品ごとに補償内容は異なります。

記載の情報は2024年5月時点の内容です。

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