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交通事故の示談の流れと
ポイントを理解しよう

更新日:2022年12月20日

公開日:2018年7月26日

交通事故の示談の流れとポイントを理解しよう
Emma

交通事故が起こった際に、「示談交渉」という言葉を耳にすることはないでしょうか。
ここではその「示談交渉」について流れやポイントをご紹介します。

示談交渉って
どんなときに行うの?

示談とは?

交通事故が発生した場合には、当事者同士で賠償金額や支払方法について話し合いの上、取り決める必要があります。この取り決めにもとづき和解することを「示談」といいます。示談は法的な効力を持つため、慎重に交渉を行う必要があります。この示談に至るまでのやり取りを「示談交渉」といいます。
示談交渉は、事故の当事者または弁護士のみが行える行為で、これは法律により定められています。しかし、保険会社が保険金を支払う場合に限り、保険会社は示談交渉の代行を行うことができます。

示談が成立すると
保険金が支払われる

保険金請求を行う場合、保険会社が契約者に代わり交渉の窓口となります。保険会社は契約者と事故の相手方双方に連絡をとりながら、損害額や過失割合など、示談の内容を交渉します。両者が合意した内容にもとづいて示談書を取り交わして示談締結となり、対物や対人などの賠償保険金が支払われます。

事故発生から保険金支払いまでの流れ

事故発生から保険金支払いまでの流れ

示談交渉では
どのようなやり取りが
行われているの?

実際に事故が起こったら、どのように示談交渉が進んでいくのかを見ていきましょう。

  1. 1

    事故が起こったら、まずは保険会社に連絡をします。

  2. 2

    連絡を受けた保険会社の担当者が、事故の状況などを詳しく確認します。

  3. 3

    当事者双方の話を確認するため、担当者が事故の相手方にも連絡をし、事故状況をヒアリングします。

  4. 4

    事故発生状況の調査・損害の確認を行います。

    財物損害の場合は修理工場、人身損害の場合は病院などに、保険会社から連絡して調査や確認を行います。

  5. 5

    当事者双方からヒアリングした内容や調査結果をもとに、過失割合を交渉していきます。

    過失割合とは、事故の責任がどれくらいお互いにあるのかを示す割合のことです。
    例えば、過失割合が「70:30」の場合は、加害者側が損害額の70%を賠償することになります。
    物件事故の場合は、両者の車の損害を確認し、修理金額などを確定します。一方、人身事故の場合は、治療が終了した後に、事故による治療費の総額やケガにより発生した損害額などを確認し、損害額を確定します。

    交通事故時の過失割合 決め方とタイプ別の事例について

  6. 6

    損害額や過失割合について、当事者双方の合意が取れたら示談書を取り交わし、示談締結です。

  7. 7

    示談書に記載された内容のとおりに、対物や対人などの賠償保険金の支払いとなります。

示談交渉ではどのようなやり取りが行われているの?

「もらい事故」は保険会社が
示談交渉を代行できない

すべての交通事故で保険会社が示談交渉を代行できるかというと、実はそうではありません。
例えば、お客さまに全く責任のないもらい事故の場合には、相手の方との交渉をお客さまに代わって保険会社が行うことは、法律上禁止されています。アクサダイレクトでは、このような場合でも「弁護士費用等補償特約」をセットしていれば、相手の方との交渉や訴訟で必要となる弁護士費用などに備えることができます。

自動車保険の弁護士費用等補償特約

示談交渉にあたって、
押さえておきたい
3つのポイント

ポイント1
事故現場で気をつけるべき
ことを理解しておく

事故が起こったら誰もが気が動転してしまうものですが、人命救助や警察への連絡など、優先的にやるべきことがあります。
また、事故現場でつい口にしてしまった「元通りにします」といった発言が、賠償の約束をしたととられてしまう場合があります。トラブルのもとにならないよう、その場で事故の相手方と具体的な損害賠償の話はしないようにしましょう。
事故解決をスムーズに進めるため、事故現場で対応が必要なことを事前に理解しておきましょう。

警察へ届ける

警察へ届ける

具体的な損害賠償の話はしない

具体的な損害賠償の
話はしない

事故現場の道路形態を確認する

事故現場の
道路形態を確認する

目撃者がいれば、氏名、連絡先を確認する

目撃者がいれば、
氏名、連絡先を
確認する

事故現場で気を付けるべきことについて、詳しくはこちらをご確認ください。

自動車事故が起きる前に知っておいてほしいこと

ポイント2
お見舞いなどを
通じて誠意を示すことも大事

ポイント2 お見舞いなどを通じて誠意を示すことも大事

事故で加害者となってしまった場合、まずは相手の方を気遣う言葉をかけましょう。その後、お詫びやお見舞いを通じて相手の方に誠意をつくしましょう。相手の方の気持ちに配慮して行動することは、スムーズに事故を解決していくための大切な要素の一つです。積極的な謝罪やお見舞いの対応など、道義的な責任を果たすことが早期解決や円満解決につながります。

ポイント3
双方の合意がない場合には
示談のやり直しとなる
ことがある

事故現場で過失割合や損害賠償について口約束した場合でも、示談は有効となります。しかし、約束に錯誤があった場合など、一定の条件に当てはまる場合には、示談の一部または全部が無効や取消となる場合があります。
現場での約束事は多くの場合、過失割合や損害額が不明なため、錯誤と捉えられ、無効を主張されるケースが多いのも事実です。トラブルを回避するために現場での約束事は避け、保険会社までご相談ください。

よくあるご質問

  • 事故の後、早く車を修理したいのですが、修理は進めて大丈夫でしょうか?

    修理工場(ディーラー)には搬入いただいても問題ございませんが、修理着工する前に、必ず保険会社へ連絡をするようお願いいたします。保険会社がお車の損傷状態を確認する前に修理を行った場合には、事故や損害の事実関係が確認できず、保険金のお支払いができない場合があります。

  • 過失割合はどうやって決まるのでしょうか?

    保険会社にて事故状況の調査を行い、過去の裁判例に基づいて、事故の相手方との話し合いで決まります。相手の方から契約者に損害賠償金が支払われる場合には、契約者の意向も伺い、同意いただいたうえで過失割合が決まります。

  • 被害事故にあってしまいましたが、相手方との交渉はしてもらえないのでしょうか?

    お客さまに責任がない「被害事故」の場合、保険会社がお客さまに代わって示談交渉をすることはできません。保険会社の示談交渉は、弁護士法(第72条 非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)により、制約を受けるためです。
    アクサダイレクトでは、このような場合でも「弁護士費用等補償特約」をセットしていれば、相手の方との交渉や訴訟で必要となる弁護士費用などに備えることができます(*)ので、ぜひご検討ください。

    あらかじめアクサダイレクトの承認を得て弁護士などに委任したときに、お支払いの対象となります。

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本ページに掲載の情報は、一般的な情報提供を目的とするものであり、文中で説明している保険の種類や補償内容は当社が提供する保険商品にもとづきます。保険会社が提供する保険商品ごとに補償内容は異なります。

記載の情報は2022年12月時点の内容です。

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