更新日:2023年12月21日
セント・バーナードはスイスの国犬。2世紀頃にローマ帝国の軍用犬としてスイスに持ち込まれたモロシア犬が祖先と言われています。その後、スイスとイタリアの国境にある僧院「聖ベルナール(Saint Bernard)」で飼育され、17世紀頃から救護犬として活躍するようになりました。僧院の近くの峠は交通の要所でありながら、冬は−30℃、20mもの積雪量があり、遭難する人が少なくなかったのです。以来、20世紀初頭までの間に、セント・バーナードが救助した遭難者は2000人以上にもなると言われています。セント・バーナードの名前の由来は、聖ベルナールを英語読みしたものです。
体重でも体高でも最大級のセント・バーナード。日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、体高をオスは70cm〜90cm、メスは65cm〜80cmと規定しています。体重の規定はありませんが、50〜90kg程度。100kgを超えることもしばしばで、過去最大の個体は、1970年にアメリカのミシガン州で誕生した「ベネディクティン・シュヴァルツヴァルト」号。体高は99cm、体重は実に138kgに達したとされています。
ホワイトの地色にレッドブラウンのまだら模様、またはブランケット(胴体を覆うような大きな色)があります。レッドブラウンに少しのブリンドル(虎のような模様の毛色)が入ったものや、黄色みを帯びたブラウンなども認められます。硬い毛が密集して生えているショートヘアード(スムース・コート)と、直毛または少しウェーブのかかった長毛のロングヘアード(ラフ・コート)の2種類がいます。
ショート、ロングともに下毛のあるダブルコートなのでブラッシングが欠かせません。体が大きいので大変ですが、特に換毛期は大量に抜け毛があるので週に2〜3回はブラッシングして、抜け毛を取り除いてあげてください。また大量のよだれが出るので口のまわりもていねいに拭いてあげるといいでしょう。
セント・バーナードの寿命は8〜10年。大型犬の中ではやや短命といえます。
おっとりしていて大人しく、がまん強くて優しい性格です。アルプスの救助犬として活躍しただけに、無駄吠えや攻撃性も少なく、自分で考えて状況判断することができます。ただし、大型犬で力が強いので、幼犬のうちからのしつけは大切です。従順なので比較的しつけをしやすい犬種です。
体が大きいので、十分な運動量が必要です。毎日最低でも1時間程度のお散歩をしてあげてください。また、寒さには強くても暑さに弱いので、日本の湿気の高い夏は苦手。夏の間は温度管理された室内飼いにするなどの工夫をしてあげましょう。
ご契約のペットが他人に噛み付いたり、他人の物を壊したりなど、被保険者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、1回の事故につき1,000万円を限度に補償します。
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