更新日:2023年12月21日
その名のとおり、イギリスのウェールズ州原産のテリア犬です。もともとキツネやウサギ、カワウソなどを狩るための狩猟犬として活躍していました。小型犬ですが、猟犬らしく勇猛果敢で、農家や漁師から重宝されていたようです。13世紀から存在していたという説があるほど歴史のある犬種です。1800年代の終わり頃には、イギリスのケネルクラブで正式に犬種として登録されました。2016年の統計では日本で登録されているウェルシュ・テリアは137頭とまだ少ないですが、テリアらしい性格と気品あるたたずまいで、少しずつ人気が上昇しています。
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)ではウェルシュ・テリアの体重は9〜9.5kgと規定しています。また、体高は39cm以下となっています。テリアの王様と呼ばれるエアデール・テリア(体高は60cm前後)とよく似たフォルム&毛色ですが、それよりも小さくて柴犬ほどの大きさです。
ウェルシュ・テリアの毛色はブラック&タン(茶系)、もしくは黒に灰色や赤系の色が混ざっているブラックグリズル&タンのいずれかです。ガッチリとした筋肉質の体つきで、硬いゴワゴワした巻き毛の被毛で覆われています。
硬い毛は巻き毛の少ないダブルコート。家庭用として普通に飼うのであれば、毎日のブラッシング、そして定期的なシャンプー&カットを行いましょう。またウェルシュ・テリアは針金のような硬い被毛をしており、ブラッキングと呼ばれるトリミングが必要になります。ブラッキングとはハサミやバリカンを使わずに被毛を抜くことです。ブラッキングをすることで本来の毛質が維持でき、皮膚のトラブルも起こりにくくなります。
平均的な寿命は14歳前後です。個体差はありますが、小型犬としては標準的な寿命と言っていいでしょう。
猟犬の気質を受け継いでいます。陽気で活発、従順な性格ですが、負けん気が強く頑固な面があります。気位が高く、怒って反抗的になることもあるので、毅然とした態度で根気よくしつけることが必要になる場合もあります。小型犬の割に運動量も多く、1日2回、1回30分以上の散歩が必要です。子犬の頃からほかの犬にあいさつをさせ、社会性を身につけさせましょう。
イギリスのウェールズ地方原産の犬種だけに、日本の高温多湿は苦手です。ストレスを与えないためにも、夏場は温度管理が必要になります。夏場の散歩は朝夕の気温が低い時間帯を選びましょう。頑固で負けず嫌いな性格ゆえ家族には深い愛情を示しますが、子供がいる家庭や、ほかのペットがいる家庭などでは、相性が合わないこともあります。その場合はストレスにもなるので注意が必要です。
ご契約のペットが他人に噛み付いたり、他人の物を壊したりなど、被保険者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、1回の事故につき1,000万円を限度に補償します。
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