更新日:2023年12月21日
19世紀後半頃、畑を荒らすウサギやネズミを駆除するために、小型のグレーハウンドにマンチェスター・テリアやベドリントン・テリア、ホワイト・テリアなどをかけ合わせて作り出された犬種と言われています。当初はスナップ・ドッグと呼ばれ、ウサギやネズミを噛む力が強かったことからこの名前が付けられたとされています。この当時、イギリスでは闘犬などが流行しており、ウィペットを使ったウサギ追いも行われていました。動物愛護の観点から禁止されると、鉱山地帯でドッグレース用の競争犬として使用されましたが、次第にペットとして注目が集まるようになります。イギリスで確立した犬種として登録されたのは1891年のこと。すでにアメリカなどにも伝わっていました。ウィペットとは、鞭を意味するウィップからきており、走る姿勢が鞭のようにしなやかなことからウィペット(鞭犬)となりました。
ウィペットの体重はオス、メスともに13〜15kgほど。標準体高は、日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)ではオスが47〜51cmで、メスが44〜47cmとしています。贅肉がなく、筋肉質で引き締まった体をしており、スラリとした立ち姿が印象的です。
明るい茶色、黄土、グレーをよく見かけますが、特に毛色や柄に規定はありません。単色でなく、2色も認められています。
体毛はとても短く、お手入れは簡単です。体臭も少なく、汚れることもあまりないため、濡れたタオルで体を拭いてあげるだけで十分です。ブラッシングは気になる場合は行いますが、毛が柔らかいので、ブラシもソフトなものを使い、撫でるようにかけてあげます。頻度は1週間に1回程度で問題ありません。
平均的な寿命は12〜15歳です。個体差はありますが、中型犬としては標準です。
闘犬としての歴史もありますが、ペットとしての改良が進み、室内でも飼いやすい犬種となっています。とても大人しい性格で、人にも従順なので、しつけはとても楽です。ほとんど吠えないのも特徴です。大人だけでなく、子供に対しても優しく接し、人の言うこともよく聞きます。ただし、内向的な面もあるので、無理なしつけは避けるようにしましょう。警戒心は強いものの、知らない人やほかのペットに対して、危害を加えたりすることはほとんどありません。
全力で走ると時速50kmも出ると言われるほど走るのが得意な犬種なので、毎日の散歩の際には小走りも入れると喜びます。もちろんドッグランで思いっ切り遊ばせるのもストレス解消に最適です。逆にケージに入れっぱなしなどはストレスの原因にもなります。また短毛であることから、冬の寒さには弱く、散歩に出かける際には服を着せるなどの配慮が必要です。
ご契約のペットが他人に噛み付いたり、他人の物を壊したりなど、被保険者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、1回の事故につき1,000万円を限度に補償します。
記名被保険者やそのご家族の方が同内容の特約をセットした保険契約にご加入されている場合、補償内容が重複することがございます。特約をセットする場合には十分ご注意ください。
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