更新日:2023年12月21日
イギリス北部のスコットランド北東部の都市、アバディーンで飼われていたことから、当初はアバディーン・テリアと呼ばれていました。19世紀末にはスコットランドの西海岸に位置するスカイランドの土着犬として、スコティッシュ・テリアと呼ばれるようになりました。アナグマやカワウソの猟をするための狩猟犬として重宝されていたようです。19世紀末にアメリカで正式な犬種として認められ、20世紀に入ってイギリスのケネルクラブでも正式認定されました。1940年頃には世界的に流行した犬種になり、フランクリン・ルーズベルトやアイゼンハワー、ロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュなど、歴代大統領のペットとしても有名になりました。
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)の規定では体重は8.6〜10.4kgで、体高は25.4〜28cmとしており、小型犬に属しています。ガッチリとした体格で、アナグマ猟で使われたように土中にもぐるのに適したサイズです。脚は短く、ほどよい長さの尻尾をもっています。
被毛の色はブラック、小麦色のウィートン、さらにブラックとウィートンの混じったブリンドルもあります。ダブルコートの毛質ですが、長さはそれほど長くはありません。
被毛はダブルコートで、比較的柔らかい下毛と、針金のように硬いワイヤーコートと呼ばれる上毛の組み合わせとなります。上毛は特に絡みやすいので、週に数回のブラッシングが必要になります。テリア犬種の特徴でもある硬い毛質を保つために、プラッキングと呼ばれる専用のトリミングを行う場合があります。
平均的な寿命は13歳前後です。個体差はありますが、小型犬としては標準的な寿命と言っていいでしょう。
スコティッシュ・テリアは「テリア気質」を備えています。狩猟犬らしく忠実で誠実ですが、威厳があり独立心も強い性格と言えます。人間に対しては基本的に友好的で、突然吠えだすことはあまりありませんが、相手が犬だと本来の負けん気の強さが出て、吠えかかることもあります。散歩の際にはリードを離すことなく、しっかりとおさえることが大切です。子犬の頃からさまざまなことを経験させ、社会性を身につけさせましょう。
小型犬とはいえ猟犬をルーツとするスコティッシュ・テリアだけに、見た目よりはるかに活発で体力があります。1日30分以上の散歩をさせましょう。その際、ただ散歩させるだけでなく、ボール遊びなどオモチャを使用して遊ぶようにしたいものです。ただし気の強い犬種ゆえに目を離さないようにする必要があります。またスコットランドをルーツにするために暑さは苦手です。温度管理を徹底し、夏場の散歩は涼しい時間帯を選びましょう。
ご契約のペットが他人に噛み付いたり、他人の物を壊したりなど、被保険者に法律上の損害賠償責任が生じた場合、1回の事故につき1,000万円を限度に補償します。
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