更新日:2023年12月21日
とても古い犬種で、その起源は不明なほどです。害獣を追い払うために飼われていたようですが、18世紀頃になると、貴族が好んで行っていた狐狩りに使用されるようになります。フォックス・テリアと呼ばれるようになったのはこの頃です。狩りには狩猟犬であるハウンドとともに使用されましたが、当初は毛色が茶色だったことから、狐と誤って射殺されることがありました。このため、ハウンドの役割もこなせるようにするように、ハウンドと混血させたことから、スムースと呼ばれる3色の毛色をもつフォックス・テリアが誕生。さらにほかのテリアとかけ合わせることで、ワイアー・フォックス・テリアが生まれました。当初はスムース・フォックス・テリアのほうが人気でしたが、19世紀末から人気が高まり、現在に至ります。
日本で血統書を発行する機関であるジャパンケネルクラブ(JKC)の規定では、ショーコンディションの理想体重としてオスが8.25kgとし、メスはわずかにそれよりも軽いとしています。また、体高は39p以下で、こちらもメスはわずかに小さいとしています。後ろ足が斜めで、体長と体高がほぼ同じとなるスクエアスタイルが特徴です。がっちりとしながらも、すらりとしたバランスの良さが魅力となっています。
被毛の色はホワイトをベースとして、ブラック、タン(薄い茶色)、ブラック&タンが組み合わさります。
被毛はダブルコートですが、あまり長くはならないのが特徴です。ワイアーと呼ばれるだけに、上毛となるオーバーコートは硬く、抜けることもあまりありません。ただし、絡みやすいので、週に2〜3回のブラッシングは欠かせません。また、耳は垂れていて毛に覆われているため、ていねいに拭いてあげましょう。
平均的な寿命は13歳前後です。個体差はありますが、中型犬としては標準的な寿命と言っていいでしょう。
テリア気質が強く出ているのがワイアー・フォックス・テリアです。負けず嫌いとプライドの高さゆえに、しつけがしやすい犬種ではありませんが、飼い主さんの指示をしっかりと理解させ、ひとつひとつ根気よく教えれば、頭は良いのですぐに覚えてくれます。家族に対しては従順な面もあり、この点も狩猟犬としての血を引いている部分と言えます。ただ、ほかの人やペットに出会った際には、攻撃的になることもあるので、散歩の際には注意しましょう。子犬の頃からさまざまなことを経験させ、社会性を身につけさせるのも大切です。
体は大きくはないですが、ほかのテリア同様、体を動かすのが好きで活発です。そのため、必要な運動量も多くなり、運動不足はストレスにつながります。ストレスを解消するためにも、散歩は朝夕2回、長めに1時間ほど行ってあげましょう。その際には、駆け足をすると喜びます。ドッグランで遊ばせるのも効果的ですが、ほかの犬には注意して攻撃的にならないようにしましょう。
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